クラフトフェア工芸木工

「クラフトフェアまつもと」イニシエーション1985 始まる前からの支援オペレーション

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

「クラフトフェアなんて市民は誰もこないし、県外から出展する人はいないでしょう」

以来、28年間 継続し、2012年、展示参加270、来場者7万人余、経済効果推定18億円となる。

当初、市役所産業課・公園緑地課の見方・評価は厳しいものでした。公園で物販・飲食は、禁止事項ですから当然ながら許可されません。初めの使用許可申請は前例がないと難航しました。準備委員の依頼で交渉をサポートすることになり、新規イベントの文化的意義・経済波及効果を説得することが許認の最も大きな要件と判断。時代のトレンドにも合致し、学術的にも先駆的な意義があることを説得しなけれなりませんので、日本デザイン学会家具木工部会の推薦提案書を作成、賛同署名を得て海外のクラフトフェア関連資料を添え、市役所へ直接提出。地元スタッフの熱意に、ようやく「一年実施してみるか」の理解をゲット。あがたの森公園の立地・環境はまさしくベストですので、強力なプレゼンで開催へのスタートにごぎつけました。

初めのころは、木工分野のメンバーの協力・機動力が非常に大きく、素人運営は困難の連続でした。作品を展示出来る場・クラフトマン同志の交流が主要目的でしたから和やかな雰囲気でしたね。当初は、制作実演者も多く来場者とのコンタクトも濃密だった印象があり、会場展示・作品写真記録も楽しいものばかり。運営スタッフの無償の労苦・情熱は、賞賛に値するものですが、29年の継続発展に目を潤ませています。時間をかけてたどり着いたものが文化となるのでしょう。

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依頼を受け「クラフトフェアまつもと 1987  Vol.1」に寄稿した記事を、このウェブサイトに再録しました。記事を読む >

 

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