「木」の道具・工具クラフトフェアデザインの目工芸木工

コンパクト軽量折り畳み携行展示棚キャリー フェルトアニマル工房 中田昌樹のコンパクト展示什器モバイルデザイン  クラフトフェアーベストプロダクト-12

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

専用の展示什器を本格的にデザインして造り上げ、実際に持ち込む人は少ない。使用頻度が高く搬出入時間をセーブするためには、専用の機材を用意するメリットがあり、展示什器も作品同様に段取りも実力のうちです。

多くの場合、ディスプレイまでお金をかけられないので、古い家具や建具、箱物を転用して安く簡便な展示器材を利用します。安易に工業製品やアンチークを使うと、その既製品の属性に引っ張られてしまい自分の作品イメージが影響されてしまうのですが、創作して専用の機材まで準備できるのは、かなりの実力がついていると視ます。

さらに、ユニバーサルデザインとして発展できる構造体まで造り込んでいれば見事。終了撤収時間まで待機します。出先展示は、搬出入の制約も多く、実際は準備から後片付けまで、かなりの労力と時間がかかり、疲れてしまう。

 

専用の機材をもつことはプロの装備を意味します。モノつくりの専問職なのですから、その構えを後続は心して見習いたい。この折り畳み構造のデスプレイ什器は、自作考案の車輪付き。素速く移動でき、作品を収納するするスペースもあり、組立て展示機能に加えてキャリータイプでデリバリー機動性にも優れています。

大工職が本業だった中田さんは、ご母堂の介護をする傍、趣味がプロ級になり、十数年まえからアニマルフェルトクラフト制作を手掛けてきました。動物フェルト作品は、匂いまで発散するかのよう。とてもリアルで表情豊かです。大型になると迫力があり、存在感ありドッキリ。技法は、動物羊毛を突き針( フェルトパンチャー)でくずし絡めると固まりますので、手直し造り替えもしやすい。染色材料も市販品があり、自由な立体造形性が魅力のクラフトアイテムです。

クラフトフェアー会場では、ご家族連れで賑わいアニマルブースは楽しい雰囲気でした。出展者の中田さんにクラフトフェアーまつもとの来訪者ゲストの印象を伺うと

「観るだけの大阪とは全くちがい、買う気で観ておられ、対話があり、工芸に対する関心が高い人が多い。大阪では、クラフト展を観て購入される向きは少なく売れない。関心の高い地域で出展をしています。」

脚付き下台ユニットを返してベースに抱かせる。

金具類は木ネジで固定し、締め具で下台を留める。台輪部材となり枠体の剛性を維持します。

棚板パーツを側板に使いボデイの外板に使う。

トップは把手になり、キャリーにして搬出移動。

2016年 – 2017年 まつもとクラフトフェアー参加展示什器作品    © Copyright 2016,  M.Nakada

「移動式コンパクト折り畳み展示装置」は、どうして製作されたのか その開発エピソードを伺いました。

ある展示会場のイベントで「搬入・撤収は一時間以内、面積は畳み一枚分の限定小間で現場作業不可、ゴミ持ち帰り」という会場使用規約を告知されたことから、搬入器材がそのまま展示台になれば、人手もなく搬入時間は限られてもセットアップできる。同時に、作品も収納できる移動構造を考え出さなければならないという、様々の制約から具体化することになります。

作品を梱包搬入し、同時に、現場で短時間に並べ完了することをクリアーするために、運び・開き・並べるまで短時間で出来る構造体を考えたそうです。金具を最小限に使い、省スペースで折りたためるミニマルデザインのシンプルな構造。費用対効果は高い。

翌日の展示販売の終了時に、片付け搬出プレゼンテーションをしていただきました。重量物には、部材や金具を変えることになります。20160529 ABE

※クラフト作品の著作・デザイン権 及び意匠の同一性保属について

 この折り畳み式コンパクト展示什器は、フェルトアニマル軽量作品展示棚としてデザインされた作品です。中田昌樹さんが所有する知的資産ですから許可無く模倣し、造り変え制作することは出来ません。

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木の総合学研究 2017   「コンパクト軽量・折り畳み携行展示棚 」「 Collapsible Shelf Mobile of Light Construction 」「クラフトフェアーまつもと出展作品  フェルトアニマル2014,2016 ,2017」

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