29. 梨くずし(なしくずし)

梨割れの変形で、間に挟む逆三角形の幅を広げ台形にした枘型。梨割れの「逆枘」をあみ出すための中間技として考案されてきました。「梨割れ」の原形を崩して生まれたバリエーションです。類似図案:くづし紋「一崩し」。

正調の完成形にたいして、変形させたモデルを「くずし」と呼び、遊び心や面白さから、意匠を愛で楽しむ気風・流行がありました。