「好感度自然素材」「木」と経済「木の力」恩恵木工木材品質表示・仕様生命構造と機能

最重要木材チークの抗体・材色の生成・分泌、防御・治癒力|The Composited ABE-Secretion by the interim amplify gland, enhanced TEAK WOOD’s durability.|未見の中間結合組織の増強威力を診る  木の内科−135

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

耐久性に富むチークの重厚な材質には、肥大成長とともに抗菌・防御・治癒活動が刻まれ、ダイナミックな分泌組織が樹体内に現れます。上質別格の品位でした。

高級材の原木は、生命力を生み出す枝葉末梢部分は殺ぎ落とされ、白太辺材、枝元・入節・端節を除去し、良質な部分だけが高級製品材になります。

耳は落とされ幅ツメ、樹脂分が蓄積した濃厚な残余は欠点扱い。上等な木理部分だけが商材になりました。

木の内科では、樹皮・内皮、芯央界面、材色変動、抗体分泌の動き・変色が重要部分ですが、大径木の元口、節回り、樹幹枝下など、全体視することが必要になります。

枝元・入節には、抗菌・防御、損傷治癒も記録され、ダイナミックな樹体活動と樹性を診ることができます。

枝元に養分の供給・取り込み代謝が旺盛に行われて肥大成長が激しい樹体を造り出します。環孔・分泌腺に酵素が散在しています。

チーク立木は、大型葉が互生で生え、食べ物の盛り皿、雨傘代わりのビックサイズになりました。

本稿では、枝元・入節に近接して現れる結合分泌増幅バイタル組織に注目します。入節下部のバルブ細胞は、枝葉への養分供出調整を担います。針葉樹体とは逆方向の分泌機能なので、針葉樹の養分芯央への取り込み下げのバルブ細胞とは逆の働きです。

天然チーク材は、伐採禁止・保護樹木、管理貿易になりました。無秩序に伐採し、ふんだんに使い果たして良質大径木はなくなりましたので家具木工師は、世界有数の銘木を扱うことが困難になりました。

優れた材質感は、使うたびにウットリ_学生時代には建具・室内造作にはタント有ったものですが、経済成長時代から原木からの調達、研究サンプル材の入手も皆無です。蠟分で温もり感触・木香が印象深く、幻の銘材になりました。建築・造船用材になり、刃物アタリがよく、仕上がりは品格がでて雰囲気も上々_接着・塗装性、加工寸法安定も優れています。

タイチーク ビルマ産の違い:

黄金色均質材のタイチークと縞目のコントラストが強くハッキリするビルマ産は、材色の明度差で識別できます。

チーク材の樹脂成分には、多量の蠟分・匂い木香が含用され、むせるようなオガコです。抗菌性・耐腐食、摩耗強度に優れています。この内分秘は基底部の生成・分泌組織が大きく、上層分泌器官も多数配置されるので、分泌総量をまかなうには、大径木に多数のサテライト分泌腺、若しくは生成分泌器官が出来てくるので、伐採現場での元口伐り下げ、堀りお越し、斷面形状を捉えることが必須です。

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木の総合学研究2025  「チーク材の抗体・防御分泌と高品位・耐久材質の素性」「熱帯林木の樹性_生命維持分泌力・耐久材質」

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