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人間は未だ知らない木の抗体・材色がどのように出来るのか?_想像を超える鬼胡桃中枢のダイナミックな審美的シーン、朱く鮮やかに炎え上がる深奥部の躍動| An unknown ABE-Secretion Core of J-Walniut , amazing glows of bio-reaction scene in the organic production system. |深い伐り下げで顕れた異形異界を明らかに 木の内科-137
オニグルミの樹体内オーガニック器官・分泌腺は、部位により多様な形状をつくり出します。鮮やかに抗体・材色を造り出す様子をクローズアップ。
闊達で複雑な生命維持機能が秘められていました。樹体内で系統的な脈絡を整え、臓器のイメージを備えているのです。

変形バリアントが幹の要所にできて、木理の色変をトレースすると増幅・補強するリアクションが起きています。細部へ伝達する仕組みを窺わせる同時性を察知しました。
🔳 基底・中枢部


樹恩の祈りを捧げ、分泌活動が盛んになる早春のタイミングで株元を切り下げました。


有機合成を担う微細な酵素群がビッシリ詰まり、生成プロセス区分が統合された一体組織を整えています。
化学物質反応部分が明るく照り、オーガニック化学反応の鮮烈なイメージが漂うデリケートな極部です。分割生成プロセスが稼働するエレメント酵素の整い詰まりにも目を見張りました。色彩は 生命力そのもの、リアル生化学反応です。
この瑞々しい木塊は、長期自然乾燥により落ち着いた固形外殻を慎重に剥がすことができますが、酸化して鮮やかな色調は失われます。フラボノイド反応と呼ばれる、ポリフェノール・タンニン化合物です。
リアルな彩色は、機能部位の挙動を示します。 大気中での経時変化が早く、サンプル保存が難しい。
🔳 中間分泌増幅

🔳 上層分岐・水平分泌


🔳 肥大成長で顕れる「節」の役割、形成される部位の違い

元は、基節・入節・端節・小節・異節・隠節など、異なる組織が造り出され、分泌系統を担い、その活動が木理に記録されています。
節目で肥大成長・樹勢に影響し生命維持の樹勢が決まり、木理が動き続ける重要な部分です。木材学では欠点とされてきました。光合成をする葉枝に養分を供給し、生命そのものを持続するかけがえのない組織であり、節のない木はありません。節目は、素性を支配するとともに、人知の及ばないミクロコスモスでした。




生成分泌系器官、分泌腺の挙動には気がつかないまま数千年経ち_地表に現れてから数十万年後、自然史にようやく登場することになります。木に寄り付いて暮らし、大昔の人が木理を見てから約一万年経ち、樹体内に重要な有機生命維持器官組織があるとは知る世術がなかったのです。
日本では1872年以来、国策によりドイツ林学を手本にし、「芯材は、活動を止めた遺体組織である」と木材学専門教科で教えてきました。実際は、朽ち枯れるまで生命は続きます。木を伐り削れば自明_150年間のマテリアル利用のままの木材学・森林学でした。
伐り下げ木樵、根掘り、切削記録を続けるとこのフィールドサーベイが500種、100年ほどはかかります。樹種毎に生命維持機能と構造のマッピング始まり、これから順次進捗し、樹種毎の抗体・材色分泌機構、防御・治癒作用を診る木の内科は、「動態植物学」へと発展していくと思料します。
多くの実際経験知は蔑ろにされて、輸入学識で固まった教科目は、現場で使い物にならず別モノです。未来を展望できる先見の明が見当たりません。植生が極めて多く、太古から続くこの国土地勢のシニア樹種は、原生のDNA生命力を持続してきたことも再認識する瀬戸際_そのカッティングエッジにあります。
本稿では、見えない芯央部深奥の挙動を究明しましたが、ようやく、樹性の秘めるオーガニック生命相が視界に入りました。既往の知見・学識がない木礎街道・夜明け前_原木製材後、数時間後に材面が照り映えることがあるのです。「地上の美質」は、木の生命力そのものでした。

タモ・黄檗カット
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