大和合神社のお舟祭り 御柱祭り

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平成26年4 月29日 みどりの日 今朝、大和合神社「お舟祭り」が行われています。緑の森に地元衆のみの行事です。山里桜満開。車輪を付けて担ぐ郷社がなくなり、ここだけ貴重な祖型を残しています。今年の担ぎ手25人、総勢30人 重量 1.2 ton ?(構造図面実測は下に掲載)「山里に舟を担ぐ」深い歴史あり、能登半島の先端・時国家に原形模型がありました。遠く諏訪圏への内陸伝着のつながりを形でみることができます。毎年29日、晴れるか薄曇り。 20140429AQ

 

 

なぜ山里にお舟祭りが

毎年4月29日に舟形の御輿を担ぐ祭礼神事が行われています。

緑の杉木立に青空が抜け、紅白の布で形作られた舟は素朴でカラーコントラストがとても美しく,諏訪大社の祖型をそのまま継承しています。中央にご神体の若松を建て、媼・翁の人形が乗っています。

他の地区のお舟はすべて山車構造になり、車輪がついている曳航型ですが、このお舟は、氏子が担いで境内を回り奉納する昔の姿をとどめ、6年ごとの御柱祭りも行われており、諏訪地区の旧勢力圏であった時代の文化が息づいています。

このお舟の祖型は、珠洲市「時国家住宅」の天井構造に吊されていた模型と同形でした。はるばるアルプス山系を越えて須々岐の宮へ辿りついた一族が定着した山里に「宮海道」「海岸寺」の地名が残り。石塔も多く建立しています。古代に遙か能登半島先端からの移入を物語り、立柱「鎌打ち」の風習も現存しています。古代人の開拓移住地として松本盆地には古墳遺跡も点在しますから、祭事伝承も由来・伝播を殺ぎ落とさないできたものと推察します。 2024/08/21 追記

お舟の構造体は,全て分解てして毎年組み立すため、荒縄・麻ロープ(条材)と檜角材枘組みのジョイントシステムで制作されています。構造部材全パーツ寸法、写真記録を作成済み。

舟縁は、葉付き竹を束ね曲げて柱に取り付け、船体を紅白の布をかけて仕上げます。総重量:1,200kg

担ぎ手が次第に少なくなり・高齢化していますので、次第に境内巡航が難しくなりました。

 

枘組み・込み栓打ち 檜角材

 

所在地

松本市大字入山辺大和合地区

2013年4月

今年も良い天気に恵まれ、例年のように開催されました。舟の艫幕が新調され紅白が新緑に映えます。担ぎ手も頑張る山里の小さな郷社ですが、本殿の階五級(ホン)郷社として三段格上です。

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2015年4月29日

毎年、青空の緑の森にハイコントラストの舟が巡航します。若者が減り、総出で担ぎ、隣組みの車輪付き舟を引き上げました。伝統行事はおおきな催事で負担が大きく、維持することが困難になりますがフラふっらの大人が子供の前出は、とたんにカッコ良くなり、元気・若さを取り戻しました。無私の共同作業は、人を結び付けるジョイント作用。共有・共同・縁を強める仕組みが織り込まれています。 総重量:1,200kg 30人で担ぐと一人40kg 以上の負荷です。車を着けないでこのままネイティブ・オリジナルを伝えたい。観光客がいないので全員顔見知りです。

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2017年4月29日 御柱祭り 六年毎の丸太曳航立て

山里の春、諏訪圏では縄文樹木自然信仰が連綿と引き継がれています。都会へ出た子ども達も帰省して家族がまとまり、近隣縁者が寄り添う賑やかな一時。

普段は人影がない境内杜にレフレッシュする人びとが交流できる、大事な結びつきジョイント作用が高まる祭礼です。観光化されていないので素朴な風俗があふれます。神主、ポリス、問題おこしの辞職衆議院代議士、サラリマン、植木職、土木建築業諸々ごちゃ。出で立ちは各位まちまちのスタイル。考現学的民俗ウオッチングを楽しむ時間でした。

 

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木の総合学研究 2012  「お舟祭り船体構造」「お舟曳航_里曳き」