おやまー「電気かんな」日立工機P20は、全部マキタケースにスッポリ・ピッタシでもカモフラOEM「Original Equipment Manufacturer」マーケティング造り分け製品でした。|The long and similar modeling of Electric Carpentry Hand Planer over 60 years in Japan.|電動工具の開発から発達の半世紀あまり ハンドツールジャパン – 74

大工荒削り鉋作業を軽減した電動カンナが開発され、1970年代には切削電動工具が大工道具店に並び、普及して機械加工の時代が始まりました。
現場では手鋸・鉋類は激減し、鍛造鉋職を廃業に追い込まれます。同時に合板・ボード・化粧板の工業建材が発達し、切削刃物の品質技術も改良されてきた時代とも重なります。
大工荒削り鉋作業を軽減した電動カンナが開発されると、1970年代には、切策電動工具が大工道具店頭に並び、省力化が普及して機械加工の時代が始まりました。
現場では、手鋸・台鉋は激減し、鍛造鉋職を廃業に追い込まれます。同時に合板・ボード・化粧板の工業建材が発達し、切削刃物の品質技術もカーボングラファイド、ハイス・超硬合金刃と改良されてきた時代とも重なります。
「電気かんな」は、実際は牧田電気制作所のOEM製品でしたが、性能がよく、ユーザーは2018年まで別のメーカーのオリジナル機種かと信じていたのです。
日立工機製は全部マキタケースにピッタリ納まり
1970年頃の初期モデルは、安定した良い形ですが、以後、製品の細部変更を時系列でみると洗練された印象がなくなります。ピッタシ外ケースは「makita」
因みに、1970年代のモデルは、まだ刃先セッティングゲージがなく、刃口に定規をあてて目視で刃先を揃えるので微振動ビリビリが消えませんでした。
マキタ総合カタログ2013 VS 日立電動工具2014
長年、二社製品型録もソックリ版_後年、寸法違いで両社のモデルが混じります。度重なるモ外観チェンジで、製造・カタログ担当も混乱してきて大変ですね。
機械工具としての完成度は、これ以上いじくりようがない所まできて、意匠的に少し違いをつけるモデルチェンジが続きました。
町の大工道具店では、日立工機とマキタ製が別性能であり系列販売競争をしてきました。大工職は、道具機械が増えるばかり。
製造物責任、製品保証のない工業製品は、電動工具界では続き、修理するにもなにかと便宜を図ってくれた町の大工道具屋は消え、永年使用できないので使いきり_道具屋も衰滅に向かいます。
60年余り、他社競合製品として喧伝、販売市場を棲みわけ寡占してきましたが、2018年、日立工機ブランドは消滅_それにしても、粗削り木取りの能率が上がり、現場作業で活躍しましたので機種が手許に残っているのです。
「何時までもあると思うな親と金」といいますが、工具刃物はメーカーもいつの間にか無くなり、買える内に予備は必用です。
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木の総合学研究 2025 「木材切削電動工具開発の歴史と業界事情」