「日本木工院」「木」の道具・工具キコリ杣仕事ハンドツールコネクション工具・刃物木工

古代から伝わる「カナヤ」木割り楔_伝承されてきた独自の刃身は、材部にガッチリくい込み、曲がり捩れくねりを切り裂く|Since ancient times、KANAYA spliting mighty wedge ripped the bent and complex wood grains . ハンドツールジャパン- 38

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

カナヤ:制作鍛冶屋の刻印打ち_両腹に鏟がけ凹み

鑽線刻は、打ち込み抜けが起きない係止め彫りこみ

打ち込み跳ね戻りが起きる洋式割り楔  ・併用

カナヤ割り

小梨玉切り・カナヤ割り 逸見櫛店 2025年秋

最後の棒屋木製割楔「カナヤ」

ぬけ止め・鑽線刻V溝 / 360g.  矢口:195 g.   (郡上八幡) 1993

原木割り、杣キコリ・炭焼きには必需工具でした。大径木がなくなり、通直でない癖木がふえるのでチエーンソー挽きしますが、本来は、木成り・育ちや材質の木理目通りをみることができる役物。古代から20世紀末まで、歴史の裏道にあった棒屋・鍛冶屋の定番でした。中世から近世には、刃口がにている両刃の割鑿が使われましたが、厚く頑強な造りでないと衝撃には耐えきれず、鋭利な鑿の代用にはなりません。

このカナヤを打ちこむ木槌を「カケヤ」といい、建築軸組・土木杭打ちになどに現役です。堅木樫材木工は、別稿に記載。

©Kurayuki  ABE, 2025   All Rights Reserved.  No Business Uses.

複製・変形・模造・転載作り変え・画像転用・ロボット、Ai無用、業務利用を禁じます。 ※不許:自動翻訳・無断収録

木の総合学研究2025 「木割りカナヤによる原木・板材割り」「木割り用鍛造楔と古形カナヤ」

▼ お気軽に一言コメントをどうぞ