36. 菊天秤の逆(きくてんびんのぎゃく)
両側に菊の花弁が開いた形となる「菊枘の逆」に「天秤」の逆枘を両側につけた組手。菊枘の挽き切り欠きが大きいので天秤型と組合わせて固めないと動きます。菊枘の外側端部は、内角55度に傾斜し、天秤の根本まで達しています。枘単体の幅は、 五寸一分あまり(約156mm)のサイズです。板を斜めに深く切り込み削ぐ構造となり、高度な鋸挽き技術精度と長時間の集中力を必要とします。(両木口はな付け)極限までの精巧な加工技術に裏打ちされた複雑な構造と華やかな意匠を融合した組手群の超絶・最高技法です。