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雪国山里の暮らしに伝承されてきた木天蓼マタタビ籠笊編み|By the remakes of forged saw blade, silver vine basketry weaving handed down of rural mountain village in snow country OKUAIZU. |鍛造鋸刃を造り替え、割り裂き、籖ヒゴ通しの自作道具・工人若林清一の手練編み技 木の内科-141続 / ハンドツールジャパン -75  

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

 前稿に続きます。

木天蓼籠笊手編みの実際を教示していただき、制作作業を収録しましたので伝世ι公開します。

厚みがある山林用鋸刃は、切刃が立ち、間隔がすいているのでヒゴの幅決め、左右立刃で木端を脇取り、定幅のヒゴを削ります。指当て押し削りは、ヒゴの性状を読み取り、微妙な感覚で整えます。

🔳 制作工程

木天蓼マタタビ(サルナシ科)落葉蔓性木本_初冬に台木枝元を伐りとり。割り裂き、雪上天日晒し、籖ヒゴに成形。

① 初夏に谷間での見分け

② 初冬の枝伐り取り

③ 芯割り・髄掬い抜き・粗取り

④ 春の雪上曝し

⑤ 内皮削り・籖通し整形

⑥ 編み上げ・成形 完成

木天蓼マタタビ:蔓性木本

カットサンプル・伐下げ株根

 

信州の民間伝承では、「蔓をフロに入れると体が温まる」「水を揚げる梅雨時期に枝蔓を切り。樹液汁を飲用すると胃弱の人に効能がある」「若芽を食べると目に良い」「実は精がつく」等、木通・孟宗・篠竹など有用なものが豊富でしたから、手工工藝材料としての関心はないようです。

「和漢薬用植物 -成分及薬効- 」 日本薬報社発行・ 昭和3年ー18年八版に詳細記事があります。初夏開花時に葉表に白班を被覆し、揮発性テルペンActinidin 分泌・特異な香気、小動物に麻酔作用があり、漢方薬用では、腹痛・利尿・身体を温める。この他、果実食用、腹痛・健胃効果や血行筋肉疲労の改善効果、果実に含まれるマタタビ酸の記載があります。

枝蔓の刈り取りから切削、編み上げ作業は、半年続きます。一連の手仕事で体に取り込まれるオーガニック成分は、抗菌衛生・滋養健康にも寄与してきた暮らしの知惠でした。各地に民間薬事評価が広まってきた樹性は、さらに生理的活性やキュアー・メディカル作用も明らかになります。

手仕事の道具は自作が基本

「籖通し」挽きこそげ削り_道具仕立は、定寸間隔のコバ・際とりですが、鍛造鋼刃のもつ潜性を巧みに再利用した自作道具です。真髄の抉りは突き浚い刃で、目研ぎは、摺込み鑢により縦刃研ぎ。鍛冶屋が打つ山林鋸地金は、刃の厚みがあり、造り変えることができる。高度経済成長期以前、会津地方には、上質な鋸・鉋刃・鑯セン・包丁の鍛造諸職が活躍していました。

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木の総合学研究 2026 「雪深い冬の暮らし山里伝承自然繊維編み生活工藝」「木天蓼籠笊編み技法と自作刃物工具」

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