貴方は、クレジットフェイスですか？ クレジットカードは誰でももてるが、クレジットフェイスは簡単にはもてない＿出会う時、クレジットフェイスかどうか見極める。
阿部蔵之｜木とジョイントの専門家
「クレジットカードは、誰でも作れますが、クレジットフェイスは、簡単にはもてない。」
WOODWORK SUMMIT ’91 のゲスト参加招請に、Kurt Naefを Zeiningen、Swiss Naef社に訪ねました。
1989年5月9日、Kurt Neafは、順調なNeaf社の業績を元に、木のおもちゃの店「PLAYON」をReinfeldenに開店、自分の子供のように手塩をかけた理想的な製品を集め、樹木の茂る街の中心部公園の前に素敵なショップを始めていました。
サミットへの参加をお願いすると一つ返事でOK. 交渉は直ぐにまとまり、2年後の開催に多大のご協力をいただきました。
Mr.Neaf は、今までのビジネスで日本に多くの顧客を得て、ビジネスが順調に推移しており、数人のデザイナーの作品を製品化していましたので親密なイメージをもち、日本への傾倒を感じさせる話を伺いました。
ウッドワークサミット1991の前夜、打ち合わせミーティングの後に、このウッドワークサミット参加を即決したかを次のようにNeaf さんは語ります。
「初めて出会い、交渉する人に対して、私が一番大切にしている判断基準は、その人がクレジットフェイスかどうかを見極めることです。」「Mr..Abe このサミットの企画・プロジェクトが信頼できるかどうかを判断したのは、貴方がクレジットフェイスだから」
このCredit Face という言葉は、Kurtがアメリカの西海岸の都市に滞在した時、朝の散歩に出かけて、とあるアンチークショップのウィンドウの中にコレクションにしたいユニークな鈴を見つけました。あいにく財布をホテルに置いたままですので、「後から送金するのでキープして欲しいと申し出ると、その店主は之を今もって行きなさいと言う。カードで支払わないのになぜに？と聞くと、店主は、貴方の顔がクレジットフェイスですから」 こうしてカード無しで買い物をしたエピソードを語ってくれました。
以来、この時の体験から、人に対する信用・信頼の基準が変わり、人物判断をする際には、目の前の人がクレジットフェイスかどうかを考えて決断するようになったそうです。
確かに、クレジットカードの消費社会で顔で買い物ができるほどの人は少ない。著名人であれば売り手は話の種にもなり、自分の店の評価も高めることができます。
「クレジットカードは、誰でも持てるが、クレジットフェイスは簡単には持てない。」日常の生活行動が反映し、長い人生の時間をかけて到達できるクリアーな良い雰囲気を漂わせ、人格からにじみ出るオーラを感じる時、相手にテレパシーのような対面説得作用を与え、精神的なプレゼンスを表出するのです。
密かに、Kurt Neaf を「地球クレジットフェイス倶楽部」の名誉スカイボスにして、アジアパシフィック地区で認定された私は栄誉を汚さぬように努めいています。結婚式の祝辞で、新郎・新婦へこの話をして、一緒の人生課題になればと期待する次第です。都会は、ヒューマンウオッチングを類型研究、シンパシーを深める時間にしてくれる刺激的な場所ですから、雑踏の中でもファッションと同じように人の本質をみることができるし、きだみのる的田舎はそれなりに複雑で退屈しません。
クレジットフェイスの認定・基準は、まだ公開できませんが、動物的直感と人生経験のビッグデータからの評価ですね。
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