セクシーな伝承キノコ籠は、自然循環に配慮したユニークなエコデザイン。
愛用のキノコ籠は、この地方独自の竹編みフックラ巾着形。腰に紐でつけると出っ張り、歩く度にスイング。入れたご馳走が次第に重くなると、尻からずり下がり、ヘンテコなスタイルに。
独自の編形は、口広で後ろ手に入れやすく、通気性と籠の網目からキノコの胞子を振り蒔きつつ歩ける工夫です。腰から浮いており、斜面で移動している間にも紐結びの遊びで垂れ下がり安定して、キノコはすれず、傷みにくいのです。
くびれ部腰紐かけは、シンプルで合理的な結び構造。この竹編組細工は、G デザインに選定したい民族文化・伝承の民具ですが、作れる人が絶えて山部の荒物屋店頭から消えたのが、10 年前。生活の知恵、手仕事の編組技術が継承されずに消えてしまいました。文化財でもなく、生活道具ですから日常の用途が無くなると密かに消えます。軽くて洗浄・乾燥しやすく、山里の暮らしを支える手工芸品でもありました。用途機能から考案された茸籠は、各地方でいろいろな形があります。
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