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災難でしたねアサダ・セイエカパラ殻薄さん-2_粗雑な使い方をされ、伐りつくされた150年。数百年のオーダーで動いている樹体内構造の経年変化_その変動造り替えを鮮明に察知できる元木・枝元入節|ASADA : An unkown totretes to fungi and insects, steady-going in delamination of thin outer bark.| Insight 木の内科 – 100 続
前稿から続きます。
❹ 緻密均質_年輪層をスルーする散孔導管フリーの肥大成長_樹皮は薄く、ぎっしり重い、クリーンな好感度天然素材
導管が年輪にお構いなし総フリー散孔材_連続して拡がる特異な緻密肥大組織
秋冬に落葉後も眠らず、導管が動いているため、極めて微細な逆放射向芯髄線(Centripetal Ray)が水平方向に重層的に入る頑丈なソリッド材になります。針葉樹の冬目肥大をマスターしているかのように。
❺ 芯央の造り替えがおきる高樹齢杢_笹筍ササタケノコ杢・揺らぎS字曲がり・波打つ元木芯央
数百年のオーダーでゆっくり変動する内部構造_重量級の躯体に現れる静かな柔軟性に目を見張ります。
樹木の生命時間は、人間のスケールを超えているので、本稿の実写は連続している動画の静止コマを覗くことになります。
肥大生長してきた樹体内には、連続して微妙な変化がおき、長い時間での動的平衡が起こります。
風雨積雪による外力に耐え、成長しながら自身の重量に耐えて存立しているリアルな大径木重量級樹体は、芯央を造りかえて動きが木口面に現れます。応力変形・うねり歪みが激しい_変色・変形を外側からリアルタイムで見る事も出来ません。引っ張り応力と圧迫捩れ、自重がかかる元木元口に揺らぎが記録され、樹木の来歴を鮮明に語ります。
人体の脊髄腰椎部分は、頭など上体の重さを軽減するS字カーブになっていますが、この元木芯央部では、自重を支えつつ、捩れ引っ張り(回旋)に耐え、内部応力を和らげるためにS字形に湾曲しています。
緻密な目詰み層と肥大層を交互に間隔をずらし、年輪層の細胞壁破断を防ぐ組織改変が起きています。ゆっくりと自分の躯体を造り変えている様子が克明に刻まれ、環境に適応して動き続けます。老いてわかる性格、個性の違いも感じました。
存立し続け、倒れまいとする幹の切断面が木理モクメに見えるのです。また、専門学科教科では明治8年以来、「芯材赤身は活動を停止したり、死んでいる組織である」と教えていますが、実際とは違うのです。大木をバッサリ伐り、木口をカットし、材面を綺麗に削ったことがないからでしょう。心地良い芳香・木香微細放散にも気がつきません。
高樹齢木は、芯央に尖り重層木理が現れ、内部縮みを起こします。木目パターンから「笹杢」とか「筍杢」と呼ばれてきました。
「木理モクメ・杢モク」は、切断面の審美的な材料評価の用語ですが、初めて見たのがおよそ一万前_人間の目はまだ進化していないので、本物とプリントされた擬木を識別したりフェイクを見破れません。木目パターンを観て気絶する人はないのですが、工業化学製品に騙されて擬木だらけ_「ケミカル荒れるギー」が増えています。バイ菌・微生物・昆虫類は擬木には寄り付きません。
❻ あさだ・セイエカパラの抗菌・木喰い虫防御_治癒封じ込め_抗体発出バリア
入節・埋め塞ぎ_抗菌バリア
入節・辺縁の埋め塞ぎ
要所に出現する中間抗体分泌
芯央からの抗菌派出
高樹齢木肌
目詰み材ですが生気色艶がなく、バイヤス・あて歪みが露わで、やつれています。
更に続きます。More to come.
あさだ 木の内科-100 続々
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木の総合学研究 2023 「芯央造り替えがおきる高齢木_揺らぎ曲がり・引っ張り捩れ・圧縮木理」「抗菌・木喰い虫防御_治癒封じ込め_要所中間抗体分泌」「高樹齢木の材質変化」