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2mm – 0.25 mm 究極の刃口_「平」から「浅丸・半丸・深丸」まで完成されていた東敦史制作南京鉋・棒鉋の全モデル1993|The extremely slight mouth of spoke shaves ,flat and half-round, or deep round bodies of AZUMA J-Spoke Shaves were completed in 1993. ハンドツールジャパン -70
鉋刃口が刃の喰いつきを左右し、刃先角は切れ味・削り屑排出を上げ、仕上がり肌艶に影響します。最上の調子は刃口にあり_いまなお各工房で重宝されている世紀末の傑作。
細部・曲面削りが素速く、綺麗に捗るのです。使う動作も洗練されて見える本格的なプロの道具でした。
使う度に刃の喰いつき、削り肌・仕上がりの良さを実感する練達技能の完成度(本刃付け直ぐ使い)
白樫/六分 深丸 刃口0.25mm
直ぐ使いの入念な造りは、プロの評価が高く、皆さん数本買い_僅か数時間で無くなりました。
クラフトフェアーに参加出展すると直ぐ売り切れて来年まで待つしかない_近所でしたので、一連の制作過程を記録するとともに、制作を依頼していたので現物が揃い並びます。制作工具類も全て残しています。
一枚刃・二枚刃仕込み、平・浅丸・半丸・深丸まで8種・寸二から六分_微細な刃入れ仕事には、点火プラグ用など精密特殊鑢を揃えていました。炭素鋼鍛造刃や自動鉋盤ハイス・替え刃をカットし、口金を成形し埋める本格的な金工鑢ワークに近づきます。掬い・返しに引っかかる刃頭を切ります。(鉋刃を咥える研ぎ専用具も同時に制作)
長年、松本民芸家具制作を背負い、脚物削り物の経験知から造る道具は、多くの木工家に渡りました。さらに専用工具を揃え、これから多くの曲面削りモデルをリリースするところで急逝_小職が記録用に備えていたものが唯一無二の遺作になつてしまいました。
この手練れの仕事を再現できるように、樫材の木取りからスペア刃・金属加工まで工程記録を残しました。現場作業をこなし稼いでくれる_重宝で何かと助かる道具ですが、専門職が提供してくれた恩恵と技倆は、さらに次世代へ引き継ぎます。
本来、道具は自作するか特注が基本です。既製品は半端ですが、この造りは別格_熟練しないとおいそれと真似出来ない完成度なのです。「鉋」は、木工のシンボル_道具を見ればスキルが判りますが、名作は腕前を上げ、背中を押します。
「刃口・押さえ溝」の微細加工刃に鑢鋼をすりおろし仕立て
細目・油目鑢は、焼き入れが上質なのでグラインダーでおろし、研ぐと鋭利な鑿刃になります。
市販品では用を足さない形状は自作し、鍛造刃は頭が高く邪魔になるのでカットし、格好の自動鉋盤ハイスや替刃、鉋替刃を転用しています。刃押え溝・刃口の微細な切り込みには、焼入れが良い鑢鋼をおろした特殊な専用刃物を用意したのです。
専用の刃研ぎ治具
関連コンテンツ:
・クラフトフェアベストプロダクト-1. 東 敦史の南京鉋(棒鉋 Spoke Shave)を次世代へ ハンドツールジャパンhttp://kurayuki.abeshoten.jp/blog/2951
・クラフトフェアベストプロダクト・柏木 圭の東モデル南京棒鉋 AUZUMA Spoke Shavesケイショウ_ハンドツールジャパン
http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/3028
※各モデルのリリース販売は、次稿へ続きます。
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木の総合学研究 2024 「南京鉋・棒鉋の台形と刃口埋め」南京鉋・棒鉋の制作と鑢鋼おろし刃の改造」
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