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「棒鉋」マスターピースの独特な逆刃抜き「頭を叩かず肩打ち」Tapping the shoulders alternately AZUMA Spoke shaves to unseat the minimized blade. ハンドツールジャパン -70 続 「日本木工院」新カテゴリー創設への道標
前稿の東 敦史作「棒鉋」八分・六分は、台頭を叩けないので台逆打ち_意外な刃の抜き方・ポイントを解説します。完成度が高く巧緻・先駆的でした。
「綺麗な形ですね。やはり道具はこうでないと、という見本のような鉋です。」BWT
鉋握り柄端を持ち、肩を金床の端に打ち叩き、交互に緩め抜きます。
(樫材に打ち傷がつかないように、僅かにRをつけた極軟鋼金床やプラスチックハンマーを使用)
このマスターピースは、今までにない南京鉋・棒鉋切削構造で刃口埋めまで見事に完成されています。品位・品質・機能は、使い続けてやっとその優れた利点が判ります。刃物・道具立ては、近くにいる玄人は知り得てもおいそれとは聞けない_居職の仕事場から表には出ないまま消えてしてしまうことが多かったのです。
新カテゴリー「日本木工院」ハードウエア
練達 Skilled 、卓越 Excellent 、至高 Supermacy _ Authentic 正統・真性・ 最上位へ到る手仕事を伝え、到達した最高度の技能や制作物を実直に評価するカテゴリー「日本木工院」を提唱創設したいと考えます。「院」は、員・印を意味し、制作物を記録保存・顕彰する共に、有能で才覚ある次世代が現れてきていることに気がつきました。
ウッドワークサミット・日本木工の到達した極まりを私見とともに伝え、手工具のエッセンスを次世代へ手渡していきます。最高度の手仕事を知り得ることは、更に導かれ感化される歓びです。プロは、「よばれなくても、頼まれなくてもほったらかしにはしない」傑作の片鱗を明らかにしました。
名作は、所持するだけで自信が涌き、背中を押し、腕が揚がるように感じるものです。使う姿勢やその作業動作は自ずと洗練されていきます。
人類が木理(木目)を見たのは、遙か一万年前_木器切削痕や漆工遺物から古代技術が明らかになります。遺体植物の発掘は、原生代100-200万年、洪積期をくぐると数百万年の樹種ルーツが系統進化を教示し、シニア樹種が現存している「木の国」なのです。
木の大学講座では、第9期 「木」と考古学 『木工文化のはじまり 〜先史時代の木工文化〜』 講師:工楽善通 国立奈良文化財研究所飛鳥資料館 1884年開講、この他、多くの伝承技能に関する基礎調査研究をまとめ、基本技術資料を整えました。
「木工院」運営組織には、基本要項の策定、構成メンバーが必須です。参与上席を依頼し、現役賛同・臨席・陪席にも参画していただきたい。院生も考慮しています。
さて、「木工院」構想を立ち上げると、直ぐに名声を引き寄せ、派閥権勢が寄りつきますから、しばらくは「クラウド」がよいのでしょうか? 雲の上方は、白く耀き眩しいのですが、厚くなると逆に雲下は暗く、印影が拡がるのでオルガナイズするには早計_梅雨時の暫し妄想を取り込みつつ_「学士院Japan Academy」とは、全く対極の技能・身体記憶にあります。自営インデペンデントの思慮才覚に道を開けましょう。既に、ガイドポストとなる知見を拙稿に記載して参りました。
以下、続きます。
ⓒ Kurayuki Abe, 2024
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木の総合学研究 2024 「棒鉋刃の抜き叩き」「ウッドワークサミット・日本木工の到達した極まり」
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