「日本の木」50樹種コレクション

このコレクションは、木の色調・材質感をみるために制作したものです。現在までに、約80種の樹種見本用サンプルを収蔵し、次回には100樹種の標本をめざしています。長い時間を経て到達した自然の木々は美しく、手に取り鑑賞して楽しむことができます。

30種までは、比較的収集しやすく、50種を越えると困難で貴重な標本となります。木に出会うまでは、人のつながりと産出地での偶然に近い出会いが、マテリアルコネクションの要です。

木の標本は、スペースを取り、重量が大きく原形保存が出来ないために、研究所・博物館などは、カットサイズの収蔵が一般的です。小さなカットサイズでは、どの部位なのか把握出来ないため、微妙な材質差・迫力・ボリューム感などを確かめることが出来る大きなサイズ(厚板・角材・ブロック等)での保存記録も必要です。自然素材は、時間とともに変色・劣化しますので鉱物等に比べ永久保存が出ません。画像での記録では現物感がありませんので手間のかかる「実物見本」が基本です。

仕様

制作年:2002

集材ストック・デザイン・設計:阿部藏之

製作協力:バウ工房