16. 片縄(かたなわ)

斜めに連続した枘を縄目に見立てた片面に縄模様が現れる組手。組上げ後は、丸面取り鉋で仕上げることにより、縄模様になります。この片縄に対して、交差両面に出る組手は、「両縄」と呼び、逆枘です。縄目は、縄の撚り目を連続意匠にした形で稲作・米の文化を色濃く継承していました。江戸小紋・染め型などにモチーフとして使われています。(イラストは、角を丸くする前の状態。)小振りの箱組みなどに使われていました。
模様類型:小紋の「縄目縞」「変わり縄目」「縄目格子」、小袖、唐紙に意匠が使われています。