「好感度自然素材」「木」の神秘不思議「木の力」恩恵「木歴・木録」木と人間の関わり木の内科生命構造と機能

「おおば柳・楊ヨウ」虫菌傷害にもめげない穏容な性質_初々しい木肌には抗菌抗体をメッパ内分泌・防御|Fresh and vital grain of the OBA J-Willow, extremely vigorous growth and anti-blastic secretion against insects or fungus.|萌芽実生・成長肥大を速め、根張りを広げ、生命力溢れる清浄樹性 木の内科 -127

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

幹樹皮外部からは全く感知出来ない抗体分泌・侵入微生物封じ込め_入節元や中間増幅分泌を補う「端節ハブシ」菌類防御バリア、昆虫の喰い荒し治癒、損傷埋め塞ぎ等、生命維持の鮮明な動きを具にみることができます。

元木の損傷が拡がる「おおば柳」45yrs. を伐り、梅雨期から盛夏までの水揚げ肥大成長_抗菌・抗体分泌源の動きを精査することにしました。人知が及ばない未見の領域です。

本稿のコンテンツ:

① 伐採木_原木玉切り・萌芽更新吹き・枝葉

② 原木元木の木口_入皮入節・虫喰い抗体分泌防御

③ 端節・中間抗体分泌組織

④ 長期自然乾燥後の芯央・入節周縁_抗体分泌

⑤ ヤナギの利用・用途

⑥ 自然乾燥材_黴・腐朽菌の拡がり

⑦ 木喰い虫穴明けボロボロ

⑧ おおば柳 樹性・物性評価ダイアグラム

⑨ 柳楊の方言

⑩ 専門図書

⑪ 柳楊に関する史料

② 原木元木の木口_入皮入節・虫喰い抗体分泌防御

❶ 伐採木_原木玉切り・萌芽更新吹き・枝葉

萌芽観察を始めると、どこからやって来たのか、毛虫さんが直ぐにとりつきました。枝元が折れて損壊傷が多い木 日本鹿も喰い荒します。実生・萌芽更新が極めて活発で苗木が林縁にボコボコ出て再生林を形成します。若芽の匂いを嗅ぎつける嗅覚が鋭い!?。

❷ 原木元木の木口_入皮入節・虫喰い抗体分泌防御

❸ 端節・中間抗体分泌組織

木香微細放散は無臭に近いのですが、虫たちは「ゴチ」にタカリます。

❹ 長期自然乾燥後の芯央・入節周縁_抗体分泌  1997 – 2024

入節の埋め塞ぎ、封じ込め抗菌バリアを形成_抗体の移動が残存します。

極めて生えやすく、身近にあり祀事具や様々な場面、用途に使われてきました。適度の堅さ、刃物アタリがすこぶる良く材面が綺麗に切削でき、清潔な汚染・濁りのない清潔な木肌が尊重されました。

❺ ヤナギの利用・用途

彫り物、器具材・押し板、俎板・張り板、箱材、履き物、軸材、薪炭、柳炭・黒色火薬、金型微細手加工擦上げなど。河川堤防工事では、根張り土留めに働きます。過日、アフガニスタンの医療支援、用水路築造に奔走したDr.中村 哲が植樹指導し石組みのジャカゴを補強するシーンが印象的でした。緑の大地を回復する先駆樹が農地を潤し、肥沃にしてくれます。生き物が戻り、葉枝も箒やカゴ編みに活用でき、水中生物たまり・漁礁にもなり生命を育みます。

❻ 自然乾燥材_黴・腐朽菌の拡がり

日本の黴・腐朽菌は強く、すざまじい_フケ・腐りがドンドン進行します。

❽ 木喰い虫穴明けボロボロ

⑧ おおば柳 樹性・物性評価ダイアグラム

❾ 柳楊の方言

おおやなぎ やまやなぎ おためのき かたくりやなぎ かわどろ あかやなぎ やすもとやなぎ わたのき 12種 「日本植物方言集成」

❿ 専門図書

「柳楊紀聞」三上良太 著      昭和36年 1961   みるめ書房発行_A5版 / P.262

⓫ 柳楊に関する史料

・「新撰類聚往来 中巻」 具木名「楊柳」ヤマヤナギ

・「和漢三才圖繪 巻八十三」 喬木類「柳」

無毒、止痛・止血_消腫・抗炎・収斂剤、解熱等の解説_近代医薬アスピリン成分などの薬理作用も関連があり、和漢方医療の効能が多く記載されています。「醫構」として植栽すると毛虫が寄り付くのでは困りますが、山菜として若葉は食べれれるかも。

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木の総合学研究 2024 「柳楊樹の無害樹性とその利用」「旺盛な生命力が環境を整え、バイオ循環系・木材マテリアルを見直す」

 

 

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