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フルーツウッド葡萄「イタリア種」元木の魅力的な未利用材質｜An attractve grain of fruit wood “ITALIA” , matured brewing.｜ 果樹園の外に出ることはない幹元木を板材に挽き、圧締しながら長期自然乾燥熟成、寝かせ醸造発酵的試み 木の内科 -126
阿部蔵之｜木とジョイントの専門家
果樹は、売れ筋や実をつける樹勢が衰えると30年でバッサリ御免＿有史以来の生命樹であり、更に有用木材として活かす方途を見出します。
反り・割れ・痩せ・捩れ暴れても材色木理・木味が上々＿割裂・変形、黴び菌類を抑えるマテリアルトリートメント・長期自然乾燥で熟成すると年代物、富貴ビンテージにいたります。
1997年 秋、旧入山辺村桐原の果樹園で伐採木をいただき、バンドソー挽き、割れ止め・クランプ締め、棚上に保管 し、 寝かせ27 年。
果たして、材色バランスが良く、シックで活き活きした木理・材質感となりました。ほのかに甘い葡萄酒の匂いがします。糖分は、かすかに残ります。
ブドウ科は肥大成長が均等で髄線が際立ち、樹液移動が激しい。工芸材料、多孔質材として注目します。
葡萄の木は、木材利用することはなく、焚きつけ薪にされてきました。葡萄の剪定枝は、炭火焼きに匂いつけとして使われています。薫蒸まではどうでしょうか？
枝元入節・中間抗体分泌・端節・放射髄線Ｒay
木理・木口
自然素材のもつ審美的価値や木材質も評価されないまま＿熟成時間が造り出す寝かし醸造発酵・熟成と同質です。栽培種の樹性は研究されていますが、導管は粗く縦一列＿切削研磨・接着・塗装加工の物性は、これから明らかになります。楽器やワイナリーでのクラフト・小物家具造りにもふさわしい。
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木の総合学研究 2024
「葡萄の木を尊重し使いこなすマテリアルトリートメント・長期寝かせ熟成」「フルーツウッドの魅力・木味を弾き出す試み」
