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真冬の鹿角突き、樹皮齧カジり剥がし_和漢方薬樹「黄蘗キハダ」内皮剥ぎ| Deer bites KIHADA-Amur Cork tree to improve intestinal conditions and detoxify in mid-winter.|森一番のファーマシー「キハダ薬局」若木の生薬ベルベリンが狙われる受難の時期_メディカルウッド考-続々 木の内科-128
厳冬期に草がなくなると、水木や鬼ぐるみ・柳・ヌルデなどの潅木樹皮を齧りだします。幹には、昆虫寄りつきを抑え、動物喰い齧り防御の抗菌・毒成分があり、お隣にある黄蘗の樹皮を囓り剥がし「医食同時」ハラペコを凌ぎます。
災難でしたね、黄蘗さん
増えている鹿は、春に芽吹き若葉を喰い荒し、自然林内実生若木のダメージが拡がり、幼木はほぼ皆滅します。この30年間、信州亜高山帯林縁に住みつき、木の総合学研究を続け、伐採地再生・自然森林更新・肥大成長の様子を春夏秋冬具に見てきました。
若木の樹幹肌は艶絞目あり、肥大成長が旺盛で内皮も濃橙色。タンニン酸ベルベリン Tannic acid 分泌量も多く万能医薬です。アルカロイドAlkaloid成分は、微量でも動物の生理機能に影響します。
古代から人間は、この自然薬巧を抗菌、健胃・整腸、目薬・ハップ、染料・虫除けに使い続けてきました。傷めつけるのを止めません。
厳寒期の樹皮齧り剥がし
厳しい寒波が来た大寒に観察して見守ってきた黄蘗若木に鹿の角突きがあり、齧り剥がしを止める針金巻き応急処置をして様子見_内皮ゴッソリ、深手を負うと立ち枯れに到ります。せめて直ぐに針金巻きガード
近隣の自然林には黄蘗と水木の伴立があり、南東・緩斜面陽当たり・水脈に立ち木があります。藥用デザート樹が並んでいる塲所は、地勢・環境が同じでした。 食堂の隣が漢方薬局なのです。
黄蘗は立ち枯れ、水木は生き残る。
梅雨があけると肥大成長した幹辺縁に分離層がうまれ、剥がれやすくなります。
梅雨があけると人間が里からやって来て、木を伐り倒し、内皮を剥がして効能多き自然生薬にします。しかも_どちらも災難ですけど。
ぬか床に小片を差すと黴びが生えず、発酵菌が元気になり味は良く、出入り口脇におくと虫さんがこない。なんと、木樵は山奥で黄蘗の伐り欠片をポッケに入れて手土産に持ち帰るのですよ。これだけあればキコリの女房ニッコリ
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木の総合学研究 2025 「真冬の黄蘗樹皮鹿角突き剥がし齧り」「黄蘗と水木の近縁伴立樹」「鹿が齧る医食同時樹種・枯死と治癒再活」