02. 天秤の逆

「天秤」を両側に配置した逆枘。「逆枘」は、一旦、組み上げると構造自体が外せないロック機構ですが、この「天秤の逆」のみ外れます。直交する板材の内側に接合部材をつければ構造体として成り立ちますが、「逆枘」の手法やパターンを説明するために残し、系譜に加えています。「両天秤は、かなわぬ」という諺のもとになったと伝承されてきました。模様類例:「小紋染め」に算盤縞があります。