クラフトフェア工芸

クラフトフェアーは、デザインノウハウがいっぱい

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

プロのデザイン視点・取材切り口は七つ、マルチフォーカスです。

二日間の出展のために、いかに効率的で見栄え良く演出し、来場者に注目されて販売に結びつけるか。参加出展者は、いろいろな工夫・趣向をこらして遠路はるばる会場にやってきます。作品の評価を高め、売れるように一年かけて準備し、その成果が経費をまかなえるように期待しつつ新しい出会い、お客さんとのやりとりを楽しむ時間が広がります。

工芸作家ですから、ユニークなアイデアで作品を引き立て、ブースの設営など事前の手配と短時間の展示演出が手際よく進むように段取りをしているのです。作品展示販売・実演のためは、相当の思い入れがあり、制作者の全てのデザインセンス・準備完成度・経歴が現れますから、時間経過プロセスでみるとデザインノウハウのエッセンスが読み取れ、大いに参考になります。秀逸なデザインアイデアが満載。専門家たちは、次のような視点で注目しています。

① 搬入、荷造り・梱包解き、洗練度

② 展示構成・什器組立 魅せ方・プレゼンテーション

③ 作品の素材・デザイン・クオリティ・創作スタイル・完成度

④ 客の関心・目線・手先 滞在時間・会話

⑤ 来場者のファッション、持ち物、カラーコーディネイトetc.

⑥ 撤収・仕舞い・片付け、搬出スピード

⑦ 商標マーク・作品解説・表示・媒体等のビジュアルデザイン

 

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