環境

山に餌無し、カモシカ親子玄関先 食事に来訪

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

昨年に続き、今年の春先も雪の下にある緑葉(姫蔓日々草・ムスカリ等)をかぎつけてカモシカ親子が昼食にくる。
今までは人家の敷地内には入らず、周辺部を回遊していましたが、ついに庭先に侵入。
全山唐松だらけの山には、下草が生えず「おいしくない」森林になって、食べるものが少なく畑・庭先をあらすようになりました。音も無く現れる訪問客は、気配ですぐわかります。
家人が玄関に出て声を出しても、逃げずにこちらの動きを視ています。長い間、保護されて恐れず、人間が危ないという学習をしていただくには、ひどい目にあうことも必要ですが、天然記念物指定種で威力妨害、退治はできません。野生動物が至近距離に近づくと食害・病気感染等、困った問題が起きます。
日本鹿・狐・狸、穴熊は毎日、時々熊_猿・猪さんは、最近姿をあまり見かけなくなりました。皆な顔馴染み。
雉子の夫婦は、前の畑で子だくさん。懸巣、モズ、カラ類、赤腹、たまに「ウソ」一家連れです。
山荒れ、過疎・高齢化で人間の生活活動が衰弱、テリトリーが狭まり、次第に威圧・排除できないゾーンが拡がってきました。林縁人家の周辺には、おいしい野菜・果樹_食材がたっぷりでナイトレストランなのです。
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昔話:カモシカの肉は、くさくてまずいという世人あり、偶蹄目牛肉だからうまいという強者あり。
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