環境

鹿喰害深刻な水木群生林_冬春夏から植生変化が目立ちます。

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

秋冬に餌が無く、林縁部の灌木・広葉樹幹は鹿喰い荒らしがますます拡がり、ひどくなる谷間の鹿喰害_どの樹が食べられるのか観察中。

水木・真弓・胡桃・桑・栗・小梨まで囓りまくる。空腹でやせこけている。子鹿は、栄養不良でこころなし体形が小さい。鹿も増え過ぎて群れのせめぎあい。
親鹿も痩せている上に、頭数が増え過ぎて縄張りが入り交じり、鳴き声が飛び交う。昨年に引き続き、今年の夏は、異常気象で山野草は伸びず、餌が早くも足りない様子。
里山の水木の樹皮があちこちで剥がされて、立ち枯れ。市道を横切り、谷を抜ける頭数は、ハンターの手に負えないほどに増え、褒賞金を増額しても人手減り、アラシックス老狩人の腕前も落ちて弾丸はあんまり当たらない。生け捕り罠もシカト学習し、あっさり捕まらないのです。
楢枯れ・松食い虫被害に加えて、広葉樹の立ち枯れは植生におおきな影響を及ぼし、昆虫・鳥さんにも直ぐに繁殖マイナス作用。他の気象要因も倍加、前代未聞の環境連鎖変化が起きてきます。激雨が降るとたん、灼熱の日差しで光合成はハイペース。例年に比べ、樹木の生い茂りが大きい感じです。
今朝、早くも秋のキノコが顔を出し、濃厚天然アミノ酸の塊、「握り茸」が一本立ち。鹿の獣道によく傘を広げていますので、目立つ上等菌ですが、この大型キノコは、崩れ痛みやすいので市場には出ないのです。 笊画像は、握り茸と信州名産リコボウ。
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「木の総合学研究 2013」「水木の樹皮喰害」

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