環境

木之子の貴族、稀少オオツガタケは、松茸を凌ぐ姿・味

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

端正な姿、気品ある香り、しっかりした食感、滋味溢れる味わい、この地方最高の稀少キノコでしょう。ふかふかの空気層がある広葉樹・赤松や唐松の根元に現れます。

地面を嗅いでみると、清楚な独特の菌香があり、キノコの出る場所は、林床に陽が差し込む10時Aam – 3時pmに光が入る林内で多く見つかります。傘は、ツートンカラー・つや消しのレザータイプ、柄は純白、シンプルデザイン。身質はしっかり、変色・崩れも無く、このキノコだけは、町へでることが出来ます。朝採取して、晩方にバター炒めで肴に一皿。数量は少なく、毎年の至福・リッチな一時です。

数年定住し、少し離れたところへ移動するのは、踏み固められたり、林冠の茂りなど、環境の変化に敏感でデリケートな気質と見うけ。虫も好んでとりつき、見回りが手遅れになることあり。イラストに描きやすい典型で、有り難い最上の食材は、静かに秋の森にファミリーで御座します。海外産種と比べると日本産は、とりわけバラエティに富んでいるキノコ王国、気象条件とともに樹木植生の多様性が、種類の多さを支えてきました。自然良環境度のバロメータ・指標的存在です。

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