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閑話甚題 「木工職人基礎手工具」出版 最専業的木工學習環境 台北の熱いウッドワーク学校から教科本が届く ツールジャパン木工職人技が呑み込まれ始める。 鉋逆でも初歩木工ベスト教本
臺北市の「MUGO 木工職人」最専業的木工學習環境から八月に出版された基礎入門技能書が届きました。手にした時は、日本の教本かと。時代の変化と漢字文化圏の有り難さと技能伝播、歴史の重みを再認識します。
内容は初心者用教本ですが、日本の鑿・鉋・鋸の基本をよく研究して組手を教材にしています。
説明は微に入り細に入り、CGイラストも多く初心者には解りやすい。
工業デザイン分野からのアプローチですが、キチンとした技能知識を考究して、写真トレース作画も丁寧な印象を受けました。
職業技術訓練教本の判りやすい、新しい視覚表現手法になります。
安直な図版で済ませてきた日本の木工界には、強烈でタイムリー、有り難い刺激ですね。Ms.Claudia さん、国際的感震、多謝。
クラフト作家がステータスになり、木工制作家もデザイン環境志向のスマート&クールな時代になりました。職人という逝き方は格好いいという目線。日本では、学者先生〉公務員〉ショクインの次はショクニンという序列階層ですので、「SHIYOKUNIN」がクール&スタイリッシュで眩しい。
少し気になる細部がありますが、初心者向けに大変よくまとめています。伝統工具だけでなく、木工技能も国際的に注目され拡がりを見せてきました。
日本語の学校案内を作成して専問技能教育を担う勢いですから「木工産業のための高等専問校」もボンヤリしていてはお株を奪われて危うい。木工訓練校は、台湾で学ぶ時代が来たのだろうか。洋式の鉋押し削りでは、鉋台の重心が刃先・刃口切り位置から刃裏へ移動し、本来の切削性能が損なわれます。台湾は、日本の侵略統治占領時代に持ち込まれた木工具が定着、性能も高く、現在はツールジャパンという複雑な現実なのです。
国境なき木工技術がECO・平和仕事でありますよう_台北木工学校の更なるご発展を期待します。
「木工職人基礎手工具」
郭 子榮 著 插画:木工職人教學空間團隊
P.224 170mm x 230mm x 15mm T
表紙返しに鉋刃先角度切り欠き
雄獅子叢書10-049 発行:雄獅子股份有限公司
初版 2017年8月 ISBN- 978 – 957 – 474 – 150 – 2
定價:450元
MUGO 木工職人 www. MUGO.com.tw
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木の総合学研究 2017 -2019 「木工手工具」木工職人教本 Hand Woodworking Book published in Taiwan
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