樹木箴言・格言
樹木箴言 -1 「樹木 近づく樵夫に木陰を」
阿部蔵之|木とジョイントの専門家
「リベンジ」復讐・報復、「倍返し」の流行る世の中に、この哲学的精神は意味不能かもしれない。
仇も我が家に
来りなば彼を
歓び迎ふべし
樹木近づく樵
夫にも蔭を惜
まぬその如く
文学博士長井眞琴書
行きつけの浅草橋最中屋さん壽々木の店内正面に額装されたサンスクリッド・バーリー語の詩文。長井眞東京大学名誉教授墨書、最高裁判所稲葉判事より譲りうけたものとお聞きしました。
「木樵は樹を伐りにくる。その木樵に木陰を提供する樹木のように仇が家に来たら歓迎してもてななしなさい」仇討ち-仕返しをすれば抗争・戦闘は連鎖し絶えないという理。司法の世界にインド哲学がかなり反映されている事も知って、深い思慮の泉のような箴言と思われます。
この店の菊最中は絶品でした。香ばしい焼きたての香ばしい最中かわに十勝産小豆餡の真ん中に求肥がおさまり、いままでで最上の和菓子でした。銀行員がよく買いに来ていましたのは、お使いものに最適だったからでしょう。いただいた誰もが感銘をうけ、喜ばれる見事な味わい。いまだに忘れられない誠実で手仕事和菓子の逸品_店のおばさんは、クレジットフェイスでした。
1998年4月28日 取材(研究目的を告げて撮影)「木と哲学」
Dr.中村 哲の素晴らしい気合いの入った小論は、「温故知新—アフガンで考える」図書2012-10月号にあり、概説だったので、本になる日も近いと感じていたところ、26日に「天と共に在り」NHK出版が刊行。ちょうど一年、本が届きました。砂漠に緑を復活させる膨大なオペレーションです。
中村さんのの文章にも人と人の和解、超適討ちについて所々ふれているところがあります。戦闘ゲーム・アニメ・漫画文化全盛の日本、闘争本能を激化させる戦略企画が盛ん。やられたらやり返せと殺伐TV、大変なご時世です。
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「木の総合学研究 2013 「木の箴言」
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