「木」と芸術「樹木イメージ・図象」環境

閑話休題 色あせる「今日のエコロジー AUJOUD’ HUI L’ECOLOGIE 」Blue Shadow by Jean-Michel Folon

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

COMITE DE SOUTIEN A BRICE  LALONDE  Paris  1981

「環境世代」政党支援委員会ポスター1981・パリ   グラフィックデザイン作画: J. Mフォロン

現在、環境エコロジー運動は、森林樹木の保護や手厚いケアーや関心がうすれてきました。生存基盤としてかけがいのない樹木への思い入れや危機意識は次第に風化しています。長期の取り組みは、次第に疲れて飽きてしまう。

このエコロジーへの取り組み・熱気を感じた頃の印刷ポスターは、陽が入る和室で色あせて、色ヤケ傷み劣化が目立ちます。藍紅の浮世絵カラーでは退色は少ないのです。樹形アローイメージは、循環し天地を繫ぐもの。

壁掛けの絵画ポスターは、照明や太陽光・紫外線で傷み、桜三角の簡易額縁では密閉されず、裏側は空気が抜けて埃まみれ、蜘蛛の巣張り。コーナー留めジョイントは、挽き込み面取り枠組。

縁枠にガラスを嵌め裏板をつけると、作品を保護し保存できているように感違いしてしまいます。本格的な額装も手入れ・ケアーが必要ですが、南洋材のフレームは海中浸漬で木部に塩分がはいり、腐蝕させます。473 X 627 mm

ⓒ2018 , Kurayuki Abe

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木の総合学研究 2018 「木のイメージ・図象」「アート作品の保存額装」

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