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「木工」巨匠の本 ベストブック-4. 日本家具文化への強い関心| James Krenov’s Books
ソリッド材から挽き削り出す木の表情やフォルムをデティールが協奏し、作品が音楽へと昇華。シンプルで美しく端正に仕掛け、ハーモニーに酔いしれる時間を手にした。
日本家具文化への強い関心
1988年8月、訪日時に奥様と来松。交流の一時を過ごされましたが、私は1992年から1999年の間, College of the Redwoodsを4回訪問、組手(國政流)の特別レクチャーをしたり伝統工具の運び屋を実行。貞介作胴突き鋸、東敦史の南京鉋、鋸身を使った真道特製スクレーパーが刮目品。
交流の中で、日本人の生徒がいるとクラス運営によい影響があり、出来れば毎年受け入れたいとの評価でした。礼儀作法がよく、場をわきまえ器用で熱心、日本語が読めるので木工具や取説など通訳要らず。協調的で好ましい卒業生がほとんどだったからです。
木工の世界では、現業・現場体験がなくても伝統文化の重みを背中にしょっており、意外にも国外に出て教室の中で伝統を意識させられる。クールジャパンを強烈に思い知る貴重な体験をします。一見ありふれたモノが長い時間をかけて到達し、得がたい質実を運んできた事に目が開けば幸いです。
木工イノべーションは、デティール・「組手」ジョイントからおきる
江戸期に起きた技術革新・開発の中で、長火鉢の流行と構造的要求から生まれた「変形枘」は、組手の進化につながる大きな考案でした。エネルギー革命で炭の出番は、暖房から姿を消しましたが、長火鉢使用経験のある人は、現在どのくらい居られるのでしょうか。暖房・煮炊き、飲食、収納と便利な長火鉢は高価で長屋の住民が手の届くものではなく、商人・富裕層のステイタス調度でした。
明治以後、庶民階層にも手が届く家具になり関東大震災まで一般家庭で使われていました。関東大震災で火災の原因となり、瀬戸火鉢へと一変し、職人の仕事が激減したのです。大震災は、生活スタイルを根底から揺さぶり破壊。江戸初期から戦後まで350年以上の歴史がある世界でも有数の様式家具として、そのデザインの発展プロセスや構造・デティール、「指物」の頂点「Joinery、組手・ジョイントテクノロジー」を明らかにしていきます。
Jimは、天秤・Dovetail Jointを抽斗・箱組につかい、割り付け方、綺麗な納まりを解説。「組手」への関心も高く、日本の伝統木工技術に注目していました。構造や機能にとどまらず、作風を支配するデティールには作品の神髄が顕れます。細部に宿る重要な効果が、存在感や佇まいを生み出すと言っても過言ではありません。デティールは、大事な造形要素です。
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木の総合学研究2014 – 2019 「Fine Woodworking 」 「Artwork of Cabinetmaking by James Krenov 」
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