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里山「櫟」の抗体・治癒物質、芯央材色の出所をつきとめる | 強い生命維持物質の供給源は株下根元と瘤・枝節にもサテライト配置 | 核・結合組織と生成物の分泌給送・増設 | 高い再生・セルフキュアー能力 |メディカルウッドワークへのプロローグ | 気が付かないことを、見えないものを明らかに Insight 木の内科 – 64

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

肥大成長にともなう抗体・治癒・芯材色物質の増産や要所に造り出す樹体能力が明らか。株下根元だけでなく、瘤・幹途中、入り皮、枝節にもサテライト的に分散増設。土中根元から上層・枝節まで効率的に防衛の仕組みを造り出す。

抗体・治癒物質が芯央に蓄積されて材色となります。伐採カット時には現れない樹体内の動きは捉えにくく、異様な細胞集積は、生命維持組織の臨死寸前の激しい様相を見ることが出来ます。分泌核は、周囲に結合細胞から樹体内へ給送・吸収される様子が鮮明です。防衛物質、材色が造り出される所なのです。

更に、切節の先端は内皮包合の完璧な抗菌・治癒力を観ることができます。

 

 芯央からの抗体供給経路がハッキリ。枝にかかる応力や衝撃を緩衝する引張り支持構造組織となります。傷口には、タンニン成分の抗菌バリア層や周縁に結合組織ができ、高い修復能力と表情は人体を彷彿させます。

枝節・入皮・瘤の抗体・治癒・芯材色の製造サテライト

研究サンプルは、櫟漢方薬の撲樕採取原木玉切り2㌧ドッサリ。玉切り、樹皮剥がし里山作業後に全て手斧で割り。冬には薪ストーブが熱くなるのです。

 櫟内皮の医薬成分は、白太辺材や芯央からも分泌されており、太陽光で酸化し灰黒に変色。撲樕は染料にも使われていますので、材部もメディカルウッドマテリアルとして活用します。収縮放射割れが激しいので、クオータカットを白太辺材容積を減らす台形切り。素性の良いものでも長尺幅広、厚み材には向きません。

芯央材色と切株

 

生材の樹皮・白太辺材・芯央部

萌芽更新による株の異形

櫟林の葉は、山繭シルクの養育。材部は、薪・堅炭やホダキ菌床に好適。ドングリは動物を養い、火力は高く薪炭用。樹皮は薬原料、染料採取、キノコ栽培ホダキなどに里山の暮らしを代々支えてきました。15-20年毎の伐採で萌芽更新で蘖(ひこばえ)再生、環境資源維持樹林として極めて重要な役割を担い、根株は生き続けます。

この里山は、40年の更新伐で大径木となり遅い伐期ですが、樹体内科研究には有り難く、昆虫も多く生命維持活動の様々な知見を提供していただきました。根掘り・株切りは、更に困難を極めます。

※ 櫟伐採・樹皮剥がし里山作業:内川林業 内川利喜夫

ⓒ2019 , Kurayuki Abe

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木の総合学研究 2019 「櫟の抗体・治癒・芯央材色生成と樹体内科」「里山再生循環林の更新伐採・樹皮剥がし櫟撲樕採取」

 

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