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すでに環境・気候変動に適応進化をはじめている「小梨」目をひんむくリアルな樹体内部の改変|The evolution of KONASHI are responding to environmental change, defy common sense and sophisticated Non-Ray Structure beyond category, explored the amazing nature.| カテゴリーを超えて現れた「新乙梨」の秘かな内部進化を明らかに Insight 木の内科 -108

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

一万年ほど前、地表で木を伐り倒し人類が初めて見た樹木の木理は、ずっと同じままではなく、森林破壊・気候変動で生存が脅かされ、見えない内部から変異・適応進化を始めています。向芯髄線Rayを造らない年輪層は、全く新しい樹体構造で強度を高め、倒れまいとする異形導管束イノベーションが起きてきています。

外からは見えない内部の変動を察知し、現生種の現在進行形_リアルな異形構造体から見えてくる樹性・生存維持力や進化の方向や内実を読み取ります。

見たことも無い(O_O)内部進化の現場

■ コンテンツ:

① 異形導管束の環状緻密配筋_引張り応力を高めた立木テンセグリティ構造

② 三層構造の内皮から生成される異形導管束配筋、異形孔材_向芯放射髄線がない異質な「織目」木理

③ 小梨と新乙梨の外皮矧がし比較_樹皮の構造

❶ ① 異形導管束の環状緻密配筋_引張り応力を高めた立木テンセグリティ構造

連続的・傾斜組成で捩れ応力吸収も同時に働く_初めて見る複合年輪層の形成

太く長い異形導管束配列の樹体構造_谷側と山側では緻密度が異なります。

芯央からの素速い抗体分泌、強い木香放散が起きました。(次稿に記載)

 樹体を補強する向芯放射髄線 Rayはなく、異形導管束端部は秋の落葉時に一時休止で冬眠します。

参照:小梨の内皮・辺材白太・芯央部

新乙梨の木口

春に細部間隙を埋める柔細胞が動き出すまで休止そのまま冬眠_肥大成長幅が年輪層にみえる。

異形導管束は、不定形の連続_傾斜材的に整序し、詰め並ぶ肥大年輪層

強度を安定させ、細部を最適化していく斬新な 異形斷面敷石イメージ_未知の

構造パターンは学識を超えており、小梨の新種であると思料します。

❷ 三層構造の内皮から生成される異形導管束連続配筋、向芯放射髄線がない異質な「織目」木理

内皮は厚い三層構造「異形導管束」の復層レイヤー、 太く長い縦繊維が連続生成され、材部へ入り成長肥大して強靱な引張り応力筋を形成しています。柾目・板目ではなく。打ち込みや「織目」が現れる木理です。

 

放射髄線Rayがない異形導管束の連続組織_柾目・板目木理はなく、織目状です。

谷つむじ風に耐える幹内皮部は厚い三層繊維層に構成され、形成層に入ります。

枝張り分岐部・枝先端・芽元の肥大も現れてきます。(細部は本稿に続き、画像は順次掲載)

 ③ 小梨と新乙梨の外皮矧がし比較_樹皮の構造

外皮は薄く、内皮の露出は全く異なります。

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以下、次稿に続きます。

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木の総合学研究 2023  「小梨の現生樹進化_乙梨の新構造」「テンセグリティ樹木論」「広葉樹進化の方向性を示唆する外形類形継承と内部入れ替え革新」「木の内科・基礎研究成果報告」

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