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神宮外苑・神田警察通りの樹木バッサリ前に_先達の街路樹育成偉業、長い時間を経て復興到達した都市の貴重な緑地景観を知り、引き起こす環境ダメージまでをお読みなさい。危うい人間の関わり「街路並木」井下 清著 昭和33年1958 全国市長会発行_木のベストブック-19

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

市長・区長用に発行配布され、一般には知られていない街路並木に関する専門図書_実践的で基礎研究から重要な専門的知見に溢れています。是非、復刻していただきたい名著です。

井下  清(1884年0 – 1973)

元東京農業大学教授 東京市公園緑地課長・部長職を長年担当され、公園緑地・街路景観を多く生み出し、現場での研究を続け、東京の公園行政の基礎を築かれました。著作多数。都市の緑化に取り組み、震災・戦災復興を進め、公園緑地・街路樹育成に多大な業績を成し遂げられました。研究者であり、現場作業から行政実務遂行まで、発揮された総合力はダントツです。

目次

・大自然を都市に      一

・街路樹のうつりかわり   五

・昔の街道並木       十三

・一里塚と榎        十九

・東京の街路並木      三十

・都市保安と街路樹     三二

・緑陰樹の科学       三六

・街路並木の植栽方式    三九

・街路樹の樹型       四三

・街路樹の選定基準     五〇

・街路並木にふさわしい樹種 五三

・郷土樹と世界樹      七四

・並木の一生と愛育     七七

・街路樹の季節美      九一

・夏の整姿と冬の剪定    九八

・植栽費と維持管理費    一〇七

・宿命的な街路樹      一一八

・街路樹の病虫害とその対策 一二五

・樹にも罪あり       一三九

・国民精神と桜並木     一四三

・生産街路樹並木      一五〇

・街路並木と人       一五五

◎街路樹の愛護と住民の責任 一六〇

・街路庭園         一六八

・あとがき         一八〇

・擁 道 樹        一八八

・全国の街路樹実態調査   一九九

・街路樹の供給と保持    二〇四

・索   引        二〇六

  

130mm x 186mm x 10mm   P.272  折込み図版250 x 490 mm 両面刷り 作画A – Z

昭和33年 全国市長会各メンバーに行政資料として配布したもの / 150円

街路・景観樹木について行政の取り組み、街路樹に関する育成管理・実際の専門技術詳細、及び来歴等をまとめた名著です。

■「緑の危機」 上・「自然性を知り対策を」下・「抵抗力の強い木弱い木」新聞寄稿 井下 清   昭和40年5月

過日、井下先生に出版元をお尋ねしたところ、「手に入らないので、私が所持するより君に渡すほうがよい」といただいた著者直伝の所蔵本です。読み返し、更に考究を進める手懸かりにしながら、ご意向に従います。

 高層ビル再開発による利潤追求のために、都市の環境保持・生命維持をないがしろにする企業・宗教法人が背任・犯罪的行為に手を染め、環境破壊へと突き進みます。汐留操車場跡地開発で高層ビルがビッシリ建ち、夕方の海風冷気が遮られて熱帯夜となった気象変動と同じように、副都心部の気温上昇や風害、酸欠を引き起こしかねません。

子供の頃、信濃町駅からの都電に乗り、六本木まで実家へ行く道すがら、外苑_赤坂・高樹町へ続く緑の深い景観を思い出します。東京山の手は、樹木が多い近代都市でした。緑の危機は、厄人が手を下すようになりましたね。

ⓒ2023 , Kurayuki Abe

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 木の総合学研究2023 「街路樹・公園緑地景観の樹木に関する総合学域研究」

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