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清浄な木肌・木香微細放散、直ぐには見えないシナの木「青」オオバ菩提樹の抗体分泌|An invisible anti-blastics secretion of Linden, clean and comfortable material with sensitive nurturing .|好感度快適素材の美質・素性_樹木の「養助力」を明らかに 木の内科-24 続

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

肥大成長が速く清浄な材質は、好感度が高い快適素材として有用樹種の重要メンバーに入ります。施工してから 12年間、木肌に汚れは付かず、室内の空気がクリーンで「静肺的」機能を感じます。部屋の中で深呼吸できると理想的です。

前稿に続きます。

芯央、入節元周縁に抗体の動きがハッキリ見えない素木シラキ材質

原木玉切りでは、木口年輪層・端節ハブシの抗体端末分泌はピンクで鮮明でしたが、挽材面は、辺材・心材の色差がないプレーンな均質材_反響が低く、静寂で人肌に近い心地よいテクスチャーです。菩提樹がシナノキになった経緯は不明です。

端節ハブシは、抗体の生成分泌を担う中間増幅組織で複雑な器官構造に見えます。

入節元 及び端節ハブシ_中間端末の分泌・バリヤーとダメージの治癒埋め塞ぎ

ダメージ部の抗菌バリアー、埋め塞ぎ修復が綺麗で衛生能力が高いことが判ります。

芯央からの抗体分泌

長期自然乾燥後の材質

製材後2 -3 年自然乾燥してみると、芯央入節元に抗体の濃淡が顕れてきます。空気中に曝され、材表面が酸化してくると、ようやく気がつく程度_軽量で大人しい特有の無地となります。

清浄無垢のテクスチャーは、「清肺的」素材とも言うべきカテゴリーを思い付きました。匂いやナノケミカル物質を吸収分解する作用を明らかにできると、居心地の良さが裏付けられ、健康な素材評価が高まります。

■シナの木 「青」菩提樹の縁甲板張り / 2011 – 2024

従来、杉板・檜・欅が主流で、シナノキ無垢材天井は、清掃が出来ず白木で汚れを嫌い、施工例がありませんでした。

木香の微細放散と多孔質表面の吸収で室内の空気を清浄にするだけではなく、生活臭をを分解する効果もあり、ソフトで視触感に優れ、室内の空気が変わり清浄な雰囲気なりました。(Bee wax 拭き)

工業化学建材は、塗料やプラスチック合成材が多量び使われていますが、寝具や室内には多量のプラスチックス・包装材に囲まれる暮らしです。寝室天井材は、長い睡眠呼吸時間に天井降下物が肺に入ります。界面活性剤・化粧品から肌に入り、食品はラップ巻、合成繊維・ポリビニール袋の中で寝ているのですから、体内に取り込まれる住まい、日々の暮らしです。

海洋にもプラスチックゴミが溢れ、分解してマイクロプラスチックスが魚類に取り込まれる様子が報道されたり、人体の胎盤壁に蓄積しているスイス産婦科林床医の発表や母乳・血液中にナノプラスチックが入りこんでいるという日本国内の研究報告が出てきました。

可塑材成分が人体の代謝に作用する環境ホルモンとして警鐘がでてきてから 40年余り、末梢まで地球全体に忍び寄ります。

ほとんどの天然木材は、温厚で人体に優しく安らぎを与え、治癒薬功があり、清浄・衛生的で医薬品の80%は、樹木由来なのです。(漢方内科医 Dr.大木 宏 漢方外来 2015  高畠町病院 )

菩提樹 史料

室町時代1648年  筆記本「新撰類聚往来」中巻 108樹種を記載

シナの木 樹名

ハート形の葉は、ドイツ圏で好まれてきました。生命力を象徴するLinde

日本では、内皮と材料に関心があります、樹名の「シナ」はアイヌ語由来とされてきました。菩提樹(利)は室町時代の「具木名」に有ります。

シナの木 地方名

しなわ しながわ そそ こばのき もあだ まだのき へらのき やましな わたのき  他  岡山から東北、北海道まで 59例と多い  日本植物方言集成    2001

樹性・物性評価チャートダイアグラム

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木の総合学研究2024「材色がハッキリ顕れない白木の軽くソフトで周到な生命維持力」「清浄材質が果たす衛生・養助効果」

 

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