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オノオレカンバ・ミネバリの重厚緻密で優れたノーブルな好感度材質 _美質と最高の楽器音色 木の内科 -23 (続)
緻密で美麗・重く堅い木質は摩耗・耐荷重強度が極めて高く、美しい木肌で視触感に優れ、節目は目立たず、好感度肌色紅ピンク色。 従来の手工道具では切削が難しかった堅い材質は、刃物の進歩で魅力的な表情や最高度のクオリティを魅せる。山に大木の樹影はもうほとんど無く、伐り尽くされました。
緻密で美麗・重く堅い木質は摩耗・耐荷重強度が極めて高い。衛生的な肌色ピンク色の気品のある材観は、自然の芸術的素材。従来の手工道具では手に負えない_切削が難しかった堅い材質でしたが、刃物の進歩で緻密でツヤがあり、最高度のクオリティが引き出されます。
A.オノオレ樺(白)無目小角 柾挽き: 四方柾・追柾・二方柾 120yrs.
1寸角 30.7 – 31.1 mm 141g – 151g
九分角 27.2 – 28.3 mm 118g – 126g
八分角 24.3 – 24.9 mm 87.8g – 95g
MT: 950628 – 970518 – 200507115AQ
緻密美麗、重く堅い木質は摩耗・耐荷重強度が極めて高く、美しく視触感に優れ、節目が目立たず清潔・有色優良樹。 近世から櫛細工物・器具、大黒柱用材として重用され、限られた用途の特殊材として扱われてきました。
楽器用材として木琴・ピアノ音盤、ドリル材、ギター材に使われますが、年輪成長が遅く、春夏秋期の肥大が均質な木組織。密度比重:0.9 – 0.98(気乾) 極めて堅く重い。年輪縞は目立たず、材色コントラストが低く均質。重く緻密・美麗な材質は、人肌に近い淡いピンク系の色調。優れたテクスチャーは、日本有数の銘木の一つにランクされ、貴重樹種の一つ。大木は伐り尽くされ極めて少なく、若木・幼樹も自然林では見かけることが稀となりました。音響楽器、印材、木口版画、握り柄、クラフト・アクセサリーなどに好適です。
B. オノオレ(白)320yrs. MT マテリアルトリートメント・長尺重量材二つ割り_屋外作業
枝下節がほとんど出ず、芯央部に少さく内包され、虫喰い・色変・欠点が小さい。木口・木端面に柿渋2回塗布・割止め1−3回塗布。二人がかりで動かせるサイズにカットし、桟木積み自然乾燥。一部室内保管 4本口:樹齢 320 -120yrs. 。
チップソー切断木口 室内ストック ブロック材 950628 — 20041015
自然乾燥 22年・元木320yrs. 芯央部 原木径元口540mm 材色は安定して紅色ピンク肌色です。20180128
・木琴の音色:世界の硬い木で試験したヤマハ楽器では、オノオレが一番よい音色という評価だったそうです。(オグラ木材 小椋敏光氏「キコリの店通信」記事 2002年)
■ 材質の特異性
乾燥するとますます硬くなり、鋸屑粉末は、口や鼻孔に入るとかなり苦い。目はチカチカ。生材のオガコ臭い成分は嫌異されますが、黴菌類・昆虫のガード作用があり、薬理・色材染料としての可能性を秘める。既往の知見・専門書記載は、「堅い重い」だけで物性や素性はよく分からないまま。生木と気乾材の差違もあります。
木肌は熱伝導が緩やかで粘り靱性あり、温もり手の感触もよい。握り柄には好適。板目は乾燥すると樺特有の斜方バイアス組織が光線により波目が浮かび、ハッキリした木目パターンが現れない。板目より柾目使いが木肌も綺麗です。
柾目挽きの小物用途が美的にも勝り、歩留まりもよく利用度が高い。昔からの刃物の性能・加工技術では切削や乾燥が難しく、ヘビー級稀少材_温和なイメージ、テクスチャーは人肌に近い好感度材でした。
珍しいミネバリ幅広製材直後・厚板板目濡れ(木曽福島町の製材所にて 20160507ABE)
*サンプル木録保存銘材を譲渡頒布します。
ⓒ 2016 , Kurayuki, ABE
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木の総合学研究2009 – 2019 「最重堅木の内質・挽き材質感」「固有貴重樹種の木録」「Hard Wood – Insight」
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