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蜂刺され応急手当・柿渋Pershimmon Tannin 蛋白毒中和処置 木材黴び防止 自然由来のケミカル・医療ケアー、キッチン庫内塗布、工芸バイオメディカルマテリアル -2

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

旧暦お盆を過ぎると大型蜂の活動がブレークし、今時は忙しく神経質で刺されやすい。
刺されたら先ず柿渋をどばっと塗りこみ、傷口から針・皮膚表面の毒素を除き、消毒用アルコールふき後もすりこみ続ける。

柿渋タンニンは、激しく蛋白・鉄分に反応します。冷やして腫れを抑え、落ち着くまで休む。腫れを抑え症状が軽くなります。お試し実感できる期会は無いとよいのですが。毒ケシ薬事法外の和方。栗鉄分と反応するので呈色反応を確かめるます。近年、収斂作用が発見され化粧品に応用されたり、フルーツ原料のバイオ薬理成分として注目されてきました。

 

昨日、健康診断でホームドクターにスズメ雀蜂さされ柿渋中和、回復手当の結果を報告しましたところ
「そのようなことは聞いた事が無い」看護・薬剤師も初耳と。全く医学界では関知していないようです。

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心臓の上を刺されて3日目 傷口冷やしメンターム
刺さされた部分針跡に十分にすり込み、早め冷やして。決して治療行為ではなく、緩和ケアー。医者の診断までの処置です。刺された瞬間にチクリ、タンニンをたっぷりしみ込ませると痛みが少し和らぎ、腫れが収縮します。

一時的に皮膚は収れんするのです。(→化粧品ファンデーション成分に)
「ヤクカイな薬事法」がありますので、伝承自然療法は認められず、認められると販売行為が規制されます。

ドクター曰く「南天の実」は、咳止薬効が日本薬局法で認定されて以来、のど飴も許可無し販売はできなくなったそうです。医薬療法否認定のままにしておきたい。毎年刺されますから。

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柿渋の成分とケミカル反応

柿渋の成分は高分子タンニンですが、酵素が活きているので次第にゾル状からやがてゲル状になります。
蜂刺されは、直ぐに患部へ柿渋(古渋)をすり込み蛋白毒と反応させますと
毒成分が拡がらず、微少な範囲の腫れは起きますが、チクチク程度におさまります。
(今までの子供刺され事例では、腫れも劇症化しないのでドクターは解毒する必要はなく痛み止めを処方します。ショック時は、別の救命処置が必要。)

注意事項:近寄りたくない独特の発酵臭気です。(鼻曲がり、馴れるまで時間がかかります。)

鉄分に激しく反応し金属表面が腐蝕します。高分子化合物で衣服に着くと、とれません。
染物や漆下地にもつかわれ耐久性が増し、多用途で薬理作用をもつバイオマテリアルでもあるのです。

マイクロバイオータに関心が集まる昨今ですが、醸造、発酵、自然肥料の最先端で山里の農産地革新を担う若手に出会い、新しい農事ベンチャー取り組みが進んでいることに感服しました。まさしく地味です。

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柿渋の効能・用途

日本酒清酒 発酵蛋白の降り下げ剤  絞り袋・魚網などの黴び除け・撥水
蜂・蛇・ムカデ蛋白毒の中和  民間療法として伝わる山里杣師のメディカルケアー
和傘和紙撥水 ベンガラ・墨混合板塀壁塗料  皮なめし 木材防腐劣化抑制塗布
皮膚収縮作用成分を化粧品に利用  痛風の緩和作用があるとされて飲用した歴史あり
漆塗り下地、自然耐久塗料として工芸手仕事に使われています。

芭蕉俳句に詠われた柿の風景、江戸時代にはどこの家々にも柿の木がありました。甘柿は、ビタミンC、カロチンが多く含まれ現在では、柿酢、菓子・飲料に。インターナショナルフルーツ・救荒生活樹です。立ち木に傷が入るとタンニン成分がセルキュアーで凝集し黒柿模様を造ります。

*柿渋は、2ー3年寝かせ精製した古渋です。

 

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木の総合学研究 2016 – 2019  「柿渋の多目的利用」「柿タンニン」「フルーツウッドと食材・薬理」「木の自然医薬」

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