MT マテリアルトリートメント木工

イノべーションが起きれば、どんどん新語が生まれる。「木」産業のための先進オペレーションMT

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

MT マテリアルトリートメント、WoodBank、木口診断木の内科など新しい取り組みでは技術造語を創り出します。

新しい仕事には、新しい言葉が生まれてきます。現在のIT技術革新では、様々な用語が次々に溢れて覚えるだけでも大変な量です。製品や仕事の中身が変わらなければ、使う言葉はおなんじまま。長い伝統のある産業では、新技術や新しい発想、工夫がどんどん取り込まれ改善されることも、そう沢山はない。同業他社のめざましい発展が有れば、真似・パクリで事足りることが多い。自分の畑に新しい種・ネタがあれば対応でき、それを生み出し発展させたノウハウ・基盤までは導入したくない。木の産業分野で特許使用など知的資産に対価を支払うことは、いままでは無かったと思います。おいしいタダで使えるマネネタは、もう見当たりません。

さて、従来からの実務・定型作業を見直すことから、新しい可能性が拓ける方策や実際に導入して数年で確かな成果・波及効果が得られた新語創作・ツールなどいくつかご紹介します。

「MT :マテリアルトリートメント ・トレーサビリティー(素材の手当・お手入れ・木守り・辿り)

ヘアートリートメントのように、生物材料の木材の取り扱いをユーザーの立場で、望ましいケアーをすることが、品質・工程管理上の問題発生を抑制し、信頼出来るサプライにつながる大事なプロセスになります。売り払えばおしまいではなく、顧客の使いやすさ、品質向上、次工程の効率まで考慮するのが本来の業務ですが、一次産業の長い商習慣や技術センスで、昔のままのビジネススタイルが続いています。「木の産業」が最低賃金ランクでいることは事実です。業務サービス・設備が改善更新されず、低迷している現状では次世代に引き継がれる素晴らしい上昇イメージにほど遠く、今までのようなラフな量生産方式から個別の樹種ごとの丁寧な取り扱いが求められています。
産出地出自、伐期、製材・トリートメント項目等、作業プロセスを記録カードにしてトリートメントという付加価値をつけ、購入ユーザーへ提供し、制作加工現場へ様々なソリューションを届けていきたいと思います。
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① 「元口・末口マーキング」

MT は、貴重なソリッド材を良質な状態で使えるように、まず、製材カット段階で木の性質を損なわない用材をユーザーへ情報供与することが品質保持の基本。樹は生えていた状態で材料物性がきまり、元口、木の根元、末口(木の先端)の方向が常にわかることが大事です。
木裏・木表も同様です。素人には、識別出来ないものが多々、カット時に印しをすれば、後工程が効率良く進みます。元口・末口は、ベテランならば識別できますが、樹種によっては難しく、ハンドリング時に一目でわかるようにすると明確な材料管理に繋がります。わずかな手間でユーザーのメリットは大きく、作業性が向上。常識・専門度が深化してきます。
末口は、とんがり三角形、元口は、根元株の形でマークしています。同時に木表木裏が印されます。(富士山型)刻印は木口・木端に打刻し、割れ止め剤塗布で消えないように。
このマークキングは、特に研究用サンプルの保存には必要な作業で、玉切り番号、部位の表記、作業日付コードなども来歴も記載しています。製材・挽き材時は木材チョークやグラフィッククレヨンでマークして、刻印は、木口をクリーンカットした際にその都度ハンド打刻。印判や自動機プリンターならば省力化できます。
この元末マークは、材内部の品位・状態を確認出来る組織濡れ検査、カビ防御を兼ねた柿渋塗布を割れ止めの前に。品質向上・ニュービジネス創造の手がかりは、現場にあります。手間を惜しまない細かな配慮にユーザーが感心し、信頼も生まれます。

© 2013, Kurayuki ,Abe

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木の総合学研究 2013-2019 「木材のマテリアルトリートメント」「産出地履歴トレーサビリティー」
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