日本の自然色環境

ウイパーWIPHA 台風 の置き土産・ヤマブドウ

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

台風の夜は、なぜかわくわく。屋根の雨脚が聞こえると朝までぐっすり

 夜半、強く屋根をたたく雨音、うなり上がる風の音。10年に一度の猛烈26号、台風一過、昼頃には雨も上がり、雲が切れ日が差し道路に枝葉が散乱しています。唐松に絡んだ梢のヤマブドウ蔓が風に舞い、垂れ下がり手が届くところに下がりました。
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今年は、良く実り日焼けして皮が厚く甘みが強い。ドングリも豊富で隣の熊さんや狸ドンは、喜んで食べ始めているでしょう。
里の名産「山辺ブドウ」と「林檎」は、強い日差しが続き、皮が焼けていますが、糖度は高く、高品位です。この谷間一帯の果樹園も表作の様子。
山辺ブランドも産直が定着し、首都圏でも知られるようになりました。このあたりのヤマブドウの皮は、割裂して工芸用に不向きです。
台風で木々の枝葉が激しく揺さぶられ折れ落ちて、一見荒れても、攪乱が自然のレフレッシュにつんがるような仕組みではいかと考えることも。
秋の台風通過で動物たちは、木の実にありつけます。子供の頃、台風がくるとわくわく楽しみでした。大粒の栗が通学路の栗農園の外に落ちるから。手入れをしない市道沿い植林唐松は、枝打ち・間伐されることも無く萌やし林のまま肥大して来ていますので、根こそぎ倒れる時が怖い。毎年、強風で電線に倒れて停電、電話・光ケーブルが枝に接触して、断線することが起きそうです。
 ⓒ 2013 Kurayuki, ABE 「木の総合学研究 2013」「山ブドウの実」

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