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シルク・フルーツウッド山桑さんの致命的な害傷にバイタル抗体反応 未見の樹体内防衛・治癒出動を明らかに フルーツウッド-3. Insight 木の内科 – 46
外部損傷では芯央から防衛ガードの抗体色素が動き、自然界で起こらない斜斷面カットでは、白太・辺材から激しく被覆色素が滲みだし鮮黄赤色が拡がる。2016年1月末の氷雨積雪倒木では、衰弱した樹体に虫・菌がとりつき、芯央からのアタックがくっきり。2018年春、未見の生木切断面応変、細胞レベルの見事な治癒の動きは素速く、美しくはかない。
自然界では起きない立木伐採現場での幹斜斷面カット。生木外皮から芯央までの樹体内感応色変と衰弱樹木に取り付く害虫のダメージに抗体がダイナミックに動くリアルな姿を明らかに。
伐採カット当日の材面
伐採3日後の木口カット(内皮から芯央へ成長する逆放射組織髄線の成長と芯材色の動きをとらえる)
3日後
6日後
15日後
21日後
26日後
芯央からの色素滲出移動はなく、辺材表層細胞の色変が起きて鮮明な材色
予側とは異なり、辺材表面だけの動きでした。この異質な斜斷面カットでは、受創部感知が出来ないために芯材部から抗体出動が起きないと考えられます。
・伐採20日後の打撲部への色素突出移動 20180514
難しく言えば、この内皮・辺材に現れた色変は、異なる構成部位の抗体治癒の動きとして「単一の防衛アクションに限定されていない。枝葉からも忌避部質を出すことも含めると、総身多重のデフェンスと支配があり、分担と統合された高度な生命保持の仕組みを備えている」ことを意味していると考えます。
樹体衰弱による木喰い虫・ピスフレックスの侵入増殖をアタックする抗体の動き 2010829 – 20180501
氷雨積雪被害木(2016年1月)
山桑の材色変化 伐採時から自然乾燥18年
陽やけにより次第に桑材特有の飴色が濃くなります。
山桑根系は鳥の足
山桑の葉 果実は小さく花枝は短い
真桑(栽培種)のドドメ(2016 美麻村)
桑の木は、古代からシルク・果樹の利用や生薬染料等に利用し、美しい材質は指物・家具用材として賞揚されました。近年では、健医食、オーガニック素材の応用研究が進むフルーツウッド本来の生物素材力や化学物質生成に注目しています。
ⓒ2018 , Kurayuki Abe
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木の総合学研究 2018 「山桑の抗体・抗菌・セルフキュアー」「損傷ダメージ・切断の樹体内反応」「山桑の生命維持防御_木識・木録」