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天然檜の強い除菌・セルフキュア抗体| 植林・近代林業が行きつく虚弱シックツリー病木化・山荒れ・甚大災害 | 「火の木 Hi_noki」から「への木He_noki」 へ Insight 木の内科 -53

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

野生、原生種を見失う植樹人工林施業100年。檜固有の優れた耐久性・芳香・光沢は衰弱劣化し、高級材質イメージは毀損。日本代表樹の魅力や存在感は薄れ、ますます商材価値は落ち、手がつけられないほどの森林壊滅が拡がる。

 ネイティブツリーの植生・地勢風土を無視した営利先行・施業効率追求にシフトした拡大造林政策。なおざりの森林管理が自然の樹性を歪め、森林全体の多様性は失われ、災害を頻発させる病木林業は止まない。ドイツ・スイス・フランスでは、1980年代には自然林へ大転換。200年間の間違いに森林官が気が付いたのは大気汚染、森林枯れ死、大規模森林風倒災害でした。

野生檜の姿や樹体内を観たことはありますか?

芯材赤身は枝・節抗体源から分泌され蓄積

 

枝圧縮アテ リグニンの集積

驚くほど根系は太く、斜面を下がり、長く拡がり枝葉先端まで。山側は板根。

肥大成長による樹皮層からの脂ふき・除菌抗体活動

檜葉と実・種

実生自然樹・新月前日伐採

 

樹齢45 yrs. 南面岩石地根張り、枝張り南側約4m /元口径 :525mm  樹高:13m 長野県松本市入山辺 2019年秋 (斜面谷渦烈風による枝折れ、道路倒木回避処置)   協力:高山市一之宮  Hida マキノウッドワークス

伐られてから芯材色の経時変化 直後は。芯央は赤身が現れず、次第に濃色へ変わる。半年前に下枝落とし、胴打ちなど倒木ショックを与えない斜面に横寝かせ。

樹体幹芯央は脂成分を多く含み、強い切り鋸屑ヒノキ香が周辺に漂います。芯材は淡紅色。強いテルペンは、周囲林床に入る植生を被圧して栄養分・土壌を専有します。南斜面で太陽光を浴び、肥大成長は順調・均等。髄のみ目詰まり。伐採直後は芯材赤身は淡紅色。

 

人工植林 中山間部放置の現況

苗木植樹は畑育ち  「陽の木、火の木」は衰弱して薄暗い林内では発育不全の「への木」 。 過疎老齢化で間伐管理する人はなくなり、放置林が国中に拡がります。 (山梨県巨摩郡 富士川流域高地2018年10月朔日)

人工林の発育不良木

年輪不整、芯央目回り、細菌侵入、材色イレギュラー・衰弱病変がみえる元口

中信木材市場2007年11月

気がつかなかった天然檜ソリッド、ライブウッド材のメディカル効果

ヒノキ科や松類のソリッド材とそのまま使うと微量のピネン、リモネンなどテルペン物質が発散。含まれる樹脂・精油の香り成分が森林浴効果で休息を促し、精神安定や集中力維持、睡眠誘導や肌質改善などの効果が解明されています。はるか大昔、人類は森林の中で寝ていたから、遺伝子は感応するわけです。人工乾燥高熱処理と塗装した材面は綺麗に汚れはふせぎますが、樹木の本来の良さは発揮しません。ナチュラルシーズニングがキホン。

発散する樹脂・精油の香り成分が森林浴効果で休息を促し、精神安定や集中力維持、睡眠誘導や肌質改善などの効果が解明されています。はるか大昔、人類は森林の中で寝起きshていたから、遺伝子は感応するのです。ヒノキ発散物質の医療・健康効果に関する研究は多く、検索できます。

自然素材、ソリッド材の抗菌・室内環境維持機能

乾燥しすぎなら収縮割れ目が出来、多湿ならばムクリ、人体がおかしくなる前に木材が反応し、センサーとして働きます。水分を取り込み、乾燥時に放出する調湿作用が働きます。

人間が初めて立木の斷面・木目を観たのが15000 年前、木の内科は、ケーススタディからメディカルウッドワークへと創発を続けます。

ⓒ2019 , Kurayuki Abe

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木の総合学研究 2019 「天然ヒノキの除菌・抗体出動、セルフキュア」「除菌材質を活かしたメディカルウッドワーク」 「天然檜材と人工植林木の材質比較」

 

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