「木」と政治「木」と教育「木」の高等専門校ジョイントシステムデザインの目木と人間の関わり木の内科

「木の総合学域」を取り込む森林系高等専門校設立構想アプローチ|「森林文化大学校」(現:岐阜県立森林文化アカデミー)設立前の岐阜県林政幹部職員研修_コンセンサス形成のためのガイダンス資料 2000 |総合知を導き紡ぐエッセンシャルワードかき集め 好感度イメージアップをはかる|「木と教育」「木と政治」-1.続

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

「木 と人間のかかわり」を産業経済の変動や自然史から俯瞰すると多くの課題がハッキリしてきます。総合的な政策つくりを推進するためには、専門関連分野・周縁の「つながり・結びつき」をインプットすると、新しい着想が誘発されたり、ソリューションに辿りつき、構想のヒントや体裁も整い、説得力も生まれる。

前稿に関連したガイダンス資料の補足

 岐阜県林政部・農山村振興局幹部職員研修講演に用意したガイダンス資料には、コンセンサス形成のために共有される話題もちりばめています。先端の総合的な見方とともに現場からの関心事や要請を伝え、実物サンプルを用意。産業の変化を捉え、反映できるように関心領域を拡げ、好意的な理解を得るためものでした。普遍性のある内容で説得力につながる好感度の高いビジュアルイメージを制作していきます。

上級専門職がマスターしているまとめ方や表現テクニックはマニュアル化されませんが、行政文書には定常的なパターンがあります。政策立案・構想づくりには、かき集めたキーワード、エッセンシャルワードというべき性格をおびる語彙のオンパレード。くっつけると脈絡が生まれてきて酵素のような働きをします。また、各専門職の共感を得るには、知り得ない現場の様子を伝え、職域を越えて関心をもっていただくには、いずれ役立ちそうで響くもの、直ぐに使えるものが求められます。

A.人類の誕生から現在までの生存資源消費_環境インパクト / 21世紀は課題の山積み

 チャート的にまとめたガイダンス資料です。人類が地上に現れてから現代までの大きな出来事を年代でつなげ、人の移動姿勢の変化を図示し、資源の減少イメージを軸に描き、21世紀の山積する課題をグレーの壁に見立てました。

配布資料は、詳細な内容の解説をしないでもイラストで直感的に把握できるように配慮しました。

 20年前、国連のミネラルレポートは、既に採掘して使いはたした主要金属、ハイテク電子産業の金属・化学物質埋蔵量は残り25%にすぎないと警告しています。ミネラルショックが起きるまでどのくらいの時間があるのか? 森林樹木は生命維持資源であり、あらゆる生物の生存基盤、樹上生活から進化してきた人間には、かけがえのないプラットホームですが、森林破壊を止めずドンドン無くなり、生存環境そのものが危うくなってきました。

人類がはじめて立ち木を割り、内部の木目を観たのがおよそ一万年前。食べ物、暮らしの燃料・建材、生活道具などに便利な材料として長期にわたり勝手に使い続けています。

抗菌抗体ガードや治癒反応、微細放散成分をキュアー・メディカルマテリアルとして活用する「木の内科研究」がようやく進む現在までの過程を自然史的に説明できる資料を作成しガイダンスに使いました。樹から木材へ形が変わる過程は未知の領域ですが、樹木の生命維持活動とともに明らかにする研究領域や学会は未だありません。

B.政策立案総合化のためのキーワードかき集め エッセンシャルワードの結語ジョイントから文脈ができる

構文も用語では、語彙の組み合わせから新しいイメージや構想が膨らみます。共通・類似・周縁の用語をかき集め、束ねていくと関心領域を拡げることができます。

 「共通」共同、「合」「咸」の語感は「Com-」。ヨーロッパ基言語の祖先から漢字まで音韻と意味がつながるという、言語学者大和田洋一郎氏の研究がありました。

「コモンセンス」「コンセンサス」は同じ共有し合わせるということを伝える、「コミュニケーション」の根幹にありますから、部局全体でハイレベルのプロの知見が拡がれば逆噴射を防ぎます。

 森林文化大学校(現:岐阜県立森林文化アカデミー)設立前に上級幹部職員研修を行ったことはタイミングも良かったと感じています。二十年経ちますが、まだ類似のプロジェクトや進取気鋭の学窓が造られないのは不思議です。先端の木の内科研究成果もあり、ワープして立ち上げたいと思います。北海道央十勝、山形盆地・紀伊半島果無、山陰島根鳥取県境、宮崎山裾、沖縄やんばるをイメージします。

 プロダクトデザインの分野では、パーツのジョイントJoint・コネクションConnectionが全体の構造を形づくり、機能を発揮するのですから独自の手法を見出したり、専門性を高めることができます。

ジョイントが構造体全体を支配することが多いのですが、文書の構成も同じように、コトバをつなぎ・紡ぐことから脈絡を与え、文面を仕上げるように働きます。まさしく、接続詞 Conjunction はジョイント・コネクション機能を担います。上図は、脳のなかで事象やプロジェクトをイメージし、デスクワークで用語に落とし込む作業を説明しています。

「共」「合」「咸」の語感は「Com-」。ヨーロッパ基言語の祖先から漢字まで音韻と意味がつながるという、言語学者 大和田洋一郎氏の研究がありました。「コモンセンス」「コンセンサス」は同じ意識や考えを共有し合わせることを意味します。「コーポラティブ」「コラボレーション」は協・共、「コミュニケーション」は伝え、つながるのですが、Company 会社は共同出資・仲間を意味するなど、同じジョイントの様態という事が出来ます。因みに、Common sense「常識」Consensus「合意」や Commune「共感」も Co-  Com — 繋がり響き合い一体となることを意味します。

 化学反応のようにコトバも結合することにより、新しい着想や性格も生まれ、思考判断を方向づけたり、合意形成を促します。普段、この言語の組み合わせの全体は意識されませんが、ボキャブラリーが豊富になると表現力が高まり、頭脳の言語記憶も発達します。脳内シナプス神経の結合回路が成長し、ユニークな表現力を発揮できるようになれば、 拙稿はもう少しましな文章に洗練されるハズ。

 プロダクトデザイン分野では、部品のコネクション、ジョイント・アセンブリーにより全体の構造が形づくられます。仕上ると細部は見えない部分ですが、生産工程を左右し、耐久性やメンテナンスなどの属性や機能を支配するため、専門的な技術が必要となる重要なポントです。

造る時は一番手間がかかり、ジョイント部分が真っ先に痛み、壊れます。問題が起きやすいのもこのジョイント部分ですが、異なる分野でもかなり類似共通したものがあります。「神は細部に宿る」といいますが、構造体のジョイント部分は、テクニックが最も集積するディテールであり、見えにくい本質的な部分なのです。小職は、「木とジョイントの専門家」として名刺やブログに度々アピールしている由縁です。

※作成したオリジナル資料を部分的に色付けしています。2000 年、当時は役所のコピーも白黒版でした。

ⓒ2020 , Kurayuki Abe

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木の総合学研究 2020  「木の総合学域を取り込む教科専門校の設立・運営に先行する幹部職員研修ガイダンス資料作成」

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