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アイヌ樹木名「シウリ」苦木ニガキ_秀でた抗菌資質で身を護り、外部応力や自重で自ら樹体内部構造を造り変える緻密良質材。|The SHIURI _ AINU native tree’s ultra bitter ingredient work the antiblastic and fungicidal resistances, long natural soothing and fostering made the fine grain. Proofing external stress and own weight, improved self-transfomed internal structure.|長期自然乾燥による養生・寝かせ木守り_熟成・富貴化 する自然素材の得がたい「木味」に感応して Insight 木の内科 – 99 続
「シウリ」前稿に続きます。
■ コンテンツ・続
❽ 抗菌材質_20 – 28年間の長期自然乾燥・寝かせ_熟成・富貴化
❾ シウリ大径木樹体の芯央構造造り変え
❿ 養生・熟成材を慎重に扱い、屋外から人間の暮らしへ近づけていきます。
❽ 抗菌材質_ 20 – 28年間の長期自然乾燥・寝かせ_熟成・富貴化
長期の「養生・寝かせ」は、「木味」が良くなり、艶あり華やぐ材質が得られた経験的な手法ですが、古代から職工・匠の技として継承されていたもの。玄人の心得でした。人工乾燥は、ソリッド材の性質を高熱破壊し、劣化させ自然素材本来の優れた性質にダメージを与えます。
表面を少し削ると、養生・マテリアルトリートメントによる新鮮な艶や深い質感が顕れ、熟成した質感をハッキリ識別することができます。木喰い虫は、製材後三年ぐらいで白太辺材部に入り込み、更に芯央近くまで養分を喰い荒します。柿渋塗布・割れ止めは数年間は有効ですが、油断できません。
❾ シウリ大径木樹体の芯央構造造り変え
揺らぎ応力に耐える拮抗耐力を生み出す筋張り_狭窄・硬化が起きて逆目立ち
高樹齢・大径木は、自ら樹体内部を数百年のオーダーでゆっくりと造り変えています。風雨で応力変形を受けつつ自重も支えるため、木理を緻密屈曲させたり、捩れ逆目起き、縮み筋立ちが現れてきます。
❿ 養生・熟成材を慎重に扱い、屋外から建屋へ人間の暮らしへ近づけていきます。
材料加工の準備・リードタイムは、急激に短縮化できないため、天乾塲の移動_積み替え_木口カットで平衡含水量を下げ、ゆっくり気乾状態にならし、徐々に人の暮らしに近づけ、室内環境へと動かしていきます。
活きている素材は、丁寧に扱い、落ち着くまでの時間が必要なのです。乾燥具合、収縮・反りの動きを読み、乾燥仕上がり・熟成度はコンコン打音♫で聴きとります。チューニングとも言うべき微妙な変化を捉えます。落ち着いた綺麗な材質感がとても新鮮でした。
シウリの長期自然乾燥熟成材は、冬目層が薄く抗菌性や緻密材質がホウの木によく似ています。
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木の総合学研究 2023 「アイヌ樹名シウリの樹性・材質・利用」「マテリアルトリートメント・自然乾燥後の熟成度確認作業」