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鋸目立て挟み・摺り込み鑢・アサリ出し・歪みとり鎚・鑢箱 一式｜Sharpening and tune-up the saw blades for yourself. Depending on wood material and humidity , removing distortion and control cutting behavior. Listening with file-sound of the best finish. |鋸目立て調整は音で聴く＿ハンドツールジャパンー56
阿部蔵之｜木とジョイントの専門家
鋸目立ては、材料と刃の動きで調整しながら_その日の湿度にも影響され、枘挽き込みが変化します。鋸目立て調整は、鑢音で目立て具合、調子がわかります。
反復・リズムが刃先を整え、微妙な鋸刃身の動きも規則的に制御できるので神経を集中するのも傍目からはのんびり暇そうにみえるのでした。
十三代國政の鋸目立てチューンアップ
感覚的で身体記憶を研ぎ澄ます時間が精緻な仕事を導きます。道具の手入れ時間は次の準備ですが、プロは研ぎ目立てを外へ出さない＿稼ぎが減るだけでなく、ノウハウが道具商から漏れることも多くありました。他人任せ外注では用を為さない。
敗戦直後は道具資材がなく、鋸挟みは針金ヒンジにして鋸刃を目立てました。小職が生まれる13日前、避難先の吉野村で先代國政が欅材で制作した鋸挟みは、生涯使われて残りました。 道具を見れば技倆が判る由縁です。
見習い始めは買い揃えますが、本来刃物道具は自作が原則です。今まで工業製品は安く便利ですが、使い捨てではマスターできず、いつの間にか無くなるのですよ。
ⓒ2023, Kurayuki Abe
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木の総合学研究 2023 「鋸の目立て調整道具一式」「ハンドツールの研磨・手入れ」
