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すでに環境・気象の変化に適応進化をはじめている「小梨」_目をひんむくリアルな樹体内部の改変|The evolution of KONASHI are responding to environmental change, defy common sense and sophisticated internals beyond category, explored the amazing nature of fruit wood. An intentionality and essential contents. | 受継がれた表向き素質と適度生存_ 系統を引き、造り変える志向性  Insight 木の内科-108 続3

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

小梨と新乙梨_外形は同じに見える群生両隣り「伴木」 枝・葉・花・果実・樹形は、細部の違いが微妙で識別は難しい同属系統_秘かに気づかれないように装う。構造進化は、樹体内側からはじまる。

コンテンツ:

⑪ 乙梨・小梨の枝・葉・花・果実の対照

⑫ 樹木進化考

⑬ 現生種新乙梨リアルサンプルの収録・新種登録準備

⓫   乙梨・小梨の枝・葉・花・果実の対照

 小梨の花

乙梨と小梨の葉形

 

乙梨と小梨の果実

小梨と乙梨  隣木樹形

⓬ 樹木進化考

受け継がれる素質と新規細部の志向性_リアルな現在進行形

 相似している部位は、固有の基本的な形質で、大胆に造り変えたものは、進化できる余地や志向性を読み取ることができます。隣木に伴立しており、進化した個体を現在進行形で観ることができ、本来の属性との差異やリアルな経時変化を捉えることになります。

樹体を固める放射髄線組織を無くし、代わりに異形導管束を連続的に配筋_さらに、旺盛な抗体分秘により抗菌・寄生物を防御し、芯央から強い木香放散が見られます。

カテゴリーを越える造り_内皮からできる異形導管束の連続配筋_傾斜材料的肥大

風圧に耐える引っ張り応力を強靱にするために、今までにない矢板・敷石形状の異形斷面に導管束を並置し、年輪層は冬目一時停止。細胞間隙を埋める部分は、柔細胞モルタル流し込み_切断面に現れる木理は、「織目」状になります。年輪の曖昧な柾目・板目が出ない造り_主体となる異形導管束は、回旋しながら収斂する傾斜材料的な肥大成長を重ねます。コモンセンスを否定し、カテゴリーを越えた木理です。

巧妙な内部の改新と外観を変えない有利な固定系統

外見ソックリで内部を異質体にするユニークな動きは、進化の巧妙さを見せつけるものです。継承した外側と内皮からの異形導管束の新規構造バランスは、どこで系統がコントロールされ、まとめるのか_意外な創造原理で支配されているように感じます。繁殖するまで地味に装い、成を潜めて発覚しない控え目の存立と見えました。

外見が相似していれば目立たず、樹皮や枝葉・花実が若干違うようでも気がつかないので、危害を被らず無難で居られる。バイ菌・昆虫・鳥は、新物好奇で飛び回りますから、格好をつけて派出になると忽ち寄りつき、呼ばれなくても好き勝手に喰い荒します。やられない経験則が働き、代わり映えしない同類ですよと演出するのがベストです。

群生地では、目立たないほうが生き残り、繁殖も邪魔されず、安泰であるという有利な適度残存_生態バランスや生存条件も働いていると考えられます。隣木に見守られ、肥大成長する群生地の生育方法です。

ぽつんと単独ではなく、群生ファミリーに囲まれるように存立して樹間や枝張りがコントロールされているように見えます。激しさを増す気候変動に適応するには、属性を継承しながら生命維持力も改新していく戦略が見えてきます。隣木は枝張り距離で、間隔が近く伴立しており、原生樹と進化樹が並ぶ光景を枝切りで偶然に気がつきましたが、察知されにくいスポットです。

抗体の生成分秘_独自の木香放散

この新乙梨は、木口芯央から強い衛生的芳香が放散します。成分の分析はこれからですが、独特の香りで爽快感が漂い、意識がスッキリする初めての経験でした。

防御・被圧したり、損傷を治癒する抗体分泌成分に、匂い香るものが多いことから、抗菌・防御力の本質的なものは木香成分であり、進化要素ベースとして働く性向です。匂わない、材色が鮮明でない無地プレーンの樹種は、数年経過するとコントラストが出てきて、木理がハッキリするものがあります。

シニア針葉樹は、それぞれ樹皮・葉枝がほぼ同じで見分けがつきにくく、樹体内部の木理・材色に差異があり、抗体分泌・蓄積による木香が異なります。ヒノキ科 椹サワラ・ヒバ、杉・ネズコ・柏槇ビャクシン・ネズミサシが相当します。国内針葉樹はすべて香木類です。

樅や松科も樹皮が似ており、それぞれ木香は異なります。榧カヤの木は、果実が大きく、結果成熟に二年かかり、種が大きく広葉樹に近似。

広葉樹ブナ科樹種では、タンニンを樹皮・芯央から分泌し全体に拡がります。匂うほどの木香放散はなく、栗は、鉄分をかけると真っ黒になるほど。タンニンが菌類・昆虫の防御を担い、生材は酸味がある匂いを放散します。(ブナ・櫟・楢・コナラ・柏・アベマキ、栗・椎 )

カバ科 水目・オノオレカンバは、鋸挽きすると目がチカチカして、口の中は苦く 抗菌・抗体材質であると気がつきます。アサダは、樹皮が薄く、虫喰いは芯央部で止まり、えぐい成分を含有します。白樺・ダケカンバ類は、外皮に蠟質の昆虫防御・抗菌成分があり、倒れても腐朽菌で分解されず、林内では最後まで残り、強いバイタルサインをみることができます。内部を切削しないと判りませんが、それぞれに抗体分泌の違いが現れます。

芳香を分泌するの国内生育の広葉樹には、クス類、桂の木、クロモジがありすが、この小梨の進化で「新乙梨」が香木類に加わりました。

カテゴリーを越え、シニア針葉樹の枝元抗体分秘吸収を取入れ

株下根元にある分泌中枢や中間分泌端節ハブシでけではなく、枝元入節から芯央へ抗体を取り込む細部の改変が見られます。学識を否定し、カテゴリーを越えたハイブリッドな枝元入節を見ることができます。谷つむじ風に耐える風圧応力と菌類・昆虫防御の抗体分秘の二つが、進化を促す主な要因になったと考えます。

外から見えない内部の変化、造り変え改新

周囲に野生動物がうろつき囓り、鳥や昆虫、バイ菌も寄り付くので、進化するには類似の姿が安全で無難です。外観を同じにして、内部をすっかり変える進化を察知することは、極めて困難でした。

進化のイニシエーションは、偶然におきるのではなく、筋書きやプログラミングがあるような合理的な印象を受けます。現れた姿や性質をみると、樹性は完成に近づき、整いも美しく、見事な帰結です。

樹木の内科研究は、多くの原木を取得し、木樵木挽きから始まります。どこを切り削るか_内部の様子を考えつつ、リアルサンプルを得ることが至難です。

以上、既に把握できた事象について概要を記載しました。細部の樹体内進化の様子やバイタルサイン生命兆候も究明でき、具に可視化できる幸運を歓びます。

⓭ 現生種新乙梨リアルサンプルの収録・新種登録準備

各部位の標本と細部変化を画像に保全し、新種登録は次のような内容を検討しました。

樹名 和名  乙梨 OTSUNASHI

          英語名   OTSUNSHI PEAR

ラテン語名     Pyrus Iriyamabensis Otsunashi ABE

   俗称    ドン トロ梨 DON TORONASHI

 

※本稿コンテンツは、現在までの研究成果です。用語や形容は固定するものではありません。

ⓒ2023 , Kurayuki Abe

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木の総合学研究 2023 「新乙梨の本懐_内部を改新し外観は変えない進化基本方策」「樹木進化考」「乙梨新種登録への準備」

 

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