クラフトフェア工芸木工

クラフトフェアベストプロダクト−4.小林佐恵子の「創作くつべら」貴重材木肌の削り出し

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

自然がつくりあげた芸術的な素材を3Dカーブに削り出す。白樫の滑らかな仕上がりとシックな使用感に優雅さプラス

一度使うと手放せなくなるGフィーリング、使う人を際立たせるオブジェ的な演出性も備えて、スタイリッシュな玄関クラフトが生活を彩ります。

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目立たない木のクラフト靴べらは名脇役
 靴は個人仕様ですが、靴べらは日常用具でありながら、お客様をもてなす共用道具にもなり、普段は特別気にかけられない存在。雑貨グッズの代表格でありながら高度な作品性を求めることがほとんどなく、安物・おまけで済ませてきました。
靴は個性的に選びオーダーメイドさえするのに靴を履く道具ヘラは、ほとんど意識されない身の回り品でした。「靴ヘラの新作」展示会なんて聞いた事も無く、下駄箱の中に無造作につっこまれ、表に出ない存在。堅木削り出し作品を手にすると金属プレスものや樹脂成形の量産品と手仕事のクオリティの違いがはっきりわかります。
靴を履く所作が美しく、快適に感じる道具が玄関にあるのは贅沢で豊かな気分になります。クラフトショップで現物を実際に手に取り使ってみないとわかりません。靴べらにお金をかけるセンスがなかった。丁寧なつくりのハイクラス靴べらが売れるのは、生活に余裕が出てきた時代を物語っています。
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・花梨 39W x 285L     60g
・白樫 39W x 282L     62g
・白樫 37W x 450L   100g
・白樫    39W x 600L   152g
・ローズウッド 39W x 580L  167g
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・黒柿 40W x 600L  147g
・黒柿 32W x 550L   84g
・黒柿 35W x 410L   72g
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・欅      42W x 405L       91g
・山桜 40W x 600L   108g
・山桜 40W x 640L     111g
・山桜 40W x 700L    163g

短杖にもなる手作り木べら、名品ブランドへ

 小林佐恵子は、2000年から銘木材でオリジナルクラフト靴べらを制作開始、クラフトフェアー出展やクラフトデザインショップで販売し始めました。緩やかな3Dカーブの削りは見た目にも快く、わずかな数量づづ制作し、並べると直ぐに売れ切れました。
後に都内の有名書店でそっくりさんを見つけ、数倍の値付けにびゅくり。靴篦の最高作品は、有名な靴ブランドにはなく、ひっそり自然豊かな山間のワークショップで創作されています。
ニセコピー品がでるのは本物だからと言われますが、「クツベ」は意匠登録が難しい品目です。靴を履く時によろけても、このスタイリッシュで丈夫な木べらは短杖にもなり、姿勢を支えてくれます。

日本独自の銘木・白樫材の新しい魅力

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・白樫 38W x 600L    175g
 私から供給した白樫材(餅)は、木肌が人の肌に近く、すべり・手のなじみがベストで最高の仕上がりでした。貴重材ですが、使う材寸法は小さくクラフト作品には最適な素材です。玄関で履くときによろめくことが多いのですが、60cmロングサイズは床に突いてもザクツしないので安全です。
長い間つかい先端がギザギザになってきたらユーザー老化のサイン。「転ばぬ先に杖、木の靴篦」白樫の靴べらという古くて新しいベストハードウッド用途が見つかりました。白樫は振動を吸収し、ハンマーの握り柄・器具材として多用されてきた身近な素材です。常識をはなれ、新しい使い方・魅力を見出しましたので逸品をご紹介しました。 日本産樫材は、里山に繁殖した人の手や肌に馴染むベスト天然マテリアルです。
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・白樫 ブロック 自然乾燥3年ほどで木喰い虫が入る  樫は、磨くと俄然光沢・質感がよくなります。比重・粘り靱性・摩耗耐久性は国産材で最も高い。「樫」の字は、明治時代は「櫧」でした。いろいろな生活用具・器具材に使われたので木偏に「諸」が当てられました。その後、材質が一番堅いので「樫」に。文字は、時代の用途で変わります。
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上:青樫( 牡丹)と下:白樫(モチ)   白樫 柾・板目
靴べら価格
・標準価格 山桜 :28cmL  2,500- ~ (5cm 刻み ¥500-  アップ)山桜:60cmL 5,000-, 白樫 :5,000- ~ 12,0000-
その他 レア−堅木銘材は、素材価格により変動     花梨・欅・ローズウッド、アサダ赤は白樫クラス
ギャラリー・家具工房・Kino
399 – 8203  安曇野市豊科田沢7698 – 1    TEL:0263 -72 – 6961

小林佐恵子 略歴

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1952   北海道生まれ
1986   信州へ移住、体育館床板廃材山積みより触発を受け「木」をてがけ始める
1988 クラフトフェアーまつもとに参加出展  以後5回参加
1989  個展 ” Cracking Box”展    スペースKIGOMA  東京都国立市
1992   木の大学講座 第7期 参加
2000  くつべら作り始める
2003 クラフトフェアセレクション100 in 松本城 出展
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2007 ~ 2010  プリンスホテル西武PISA にて靴べら販売
2010   クラフトギャラリー” Kino ” オープン
2011  く・つ・べ・ら展 企画vol.1  「木々の彼方」
2012   木のカトラリー作り始める
2014  第13回クラフトピクニック出展参加
2015  第13回クラフトピクニック出展参加

小林一夫 略歴

1949   東京生まれ
1986   信州移住 工房設立、独学にて木工を始める
1987   木の枝や流木で椅子を制作
1988   クラフトフェアーまつもと 参加出展 以後 6回参加
2004  東京調布市「蔓珠苑」にて毎年個展、以後個展、共同展多数
2005  ウイスキー樽材で家具を作り始める
2010  クラフトギャラリー・家具工房「Kino」オープン 安曇野市
2014  木のカトラリー体験工房開催
GSストック: 山桜 5 pcs. 白樫:4 pcs.
*クラフトハウスミージアム 展示・収蔵予定作品。

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木の総合学研究2014 – 2019「木のクラフト」「白樫」「姿勢保持具短杖」

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