「木」と環境「木」と芸術「木」の神秘不思議「樹木イメージ・図象」ジョイントシステムデザインの目木の内科生命構造と機能

地界の酸性を地表でアルカリ性に変換する木の生命活動を抽象化した図象|「Red & Blue 」arrow shaped were the signals of Tree-Crisis on ground,and the convertion of acidity to alkanity symbolized earth-fundamentals of Bio-Ecology|根張り・枝葉の拡がり矢印構図を逆色調で見るとpH_自然科学の領域に近づく_ J.M.Folon作画 樹形イメージの輝き再考 木の内科-124

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

この拡散する矢印樹形作画は、直感的に地界根系の先端が地上の枝伸び先まで拡がり、養分を取り込みながら肥大成長をしている構図ではなく_1975年来、地球エコロジー危機の警鐘でした。

⑩ AUJOURD’HUI L’ECOLOGIE  今日のエコロジー 1981

「環境世代」政党支援委員会ポスター , Paris

 

逆の色調にすると「酸性・アルカリ性」の表現に変わります。通常、立木枝の先端は、地面の下では根張り先端部になり、同じくらいに伸びていきます。

天地をつなぐ根源のイメージは、人間が壊してきた永遠の生命持続摂理を語ります、

通常、立木枝の先端は、地面の下では根張り先端部ぐらいになり伸びていきます。倒れヒックリかえらない様に上モノは、土台の強さに支配されます。

この原画は、地上部をレッドカラーで枝枯れを表現し、地下根系から全体枠とりを水循環_地表近くはグリーン帯の着彩ですが、緑・朱はスッカリ褪色。

逆の色調にすると「酸性・アルカリ性」の表現に変わります。

 色調を逆にすると地界の酸性を地上でアルカリ性に変えていく草木の生物機能にあてはまり、グリーンではなく、レッドカラーに描いた枝張りは、生命維持が危ういことを象徴的に描いています。

リトマス試験紙のpH呈色反応は、真ん中は中性無色ですので。幹元木に相当_原画でも白抜き帯部が見えます。

 葉枝は、光合成によりCo2を酸素に変え、様々な物質を造りだし、抗菌抗体防御と肥大成長を重ねます。草木類は、紫外線から身をまもるフラボノイドを分泌し、抗酸化作用ポリフェノール、タンパク毒を中和し、抗菌・保護作用をもつ柿渋タンニンは、いずれも同じ物質でした。人体にも有益で助かる大した生成有機物なのです。なんと藥の 80%は樹木由来です。

燃焼灰は、pH強アルカリ性です。枯れて朽ちてもアルカリ成分に分解されていきます。太古からの天地・自然の仕組みを小学校低学年の理科で学習します。健康な人体は、アルカリ体質が望ましいとされます。動物は、植物のおかげで生きられ生存してきました。

専門的な知見では、セルロース・リグニン、多糖類・デンプンを造り、有機酸や樹脂を分泌して治癒したり、菌類・昆虫から防御するアルカロイド・マグノールなどの抗体化学物質を合成し、樹体内分泌を続けます。抽象化された図象イメージは、意外な解釈を拡げることにつながります。

困るのは「木材は遺体であり、芯材赤身は活動を止め、死んだ部分である」と専門学科で教えていますが、実際はそんなことないのです。芯央部は高樹齢木でも倒れまいと木理を静かに造り変えるのですよ。

1981年、「AUJOURD’HUI  L’ECOLOGY 今日のエコロジー」Paris 開催ポスターは、44年で陽焼けして大分やつれました。今日、地球規模の気象変動と生物絶滅_多くの人々が災難をうけ、戦争破壊を想像することはありませんでした。20世紀末には、未来が耀いていたのです。地球環境・資源は既に危うくなり、「持続的成長」というまやかしは、いつまでも続かないでしょう。生命の基盤を忘れてしまい、先達が100年かけて育成した樹林・公園並木まで伐採する再開発に狂い暴れています。

Jean, Micheal.Folon 作画 樹木グラフィクス・図象の推移

優れた構図と着彩は、発想からシンプルな表現手法にいたる周縁にも脈絡があります。

他の樹状図形イメージを時系列で見ると、モチーフや線画タッチの違い、推移していく過程を見ることができます。

以下、公開された作品を記載します。

Fplon作品には樹形イメージの構図が多く、意外な連想やシュールで不思議な世界が拡がります。

① Contagion  伝染病 1969

② Another Spring  別春 1970

③ IL MILIONE AL 21 DIVA EAGLI MILANO  ポスター 1970

④ La mort d’un arbre   木の死 1971

⑤ Sans racines   根無し   1972

⑥  LA’ MORT D’UN ARBRE 「木は死んだ」水彩画集

⑥ L’abre  de Cashimir   カシミールの木 1975

⑦ Autumn leaves   秋の木の葉   1975

⑧ L’ARBRE 「木」展 ポスター   1975

Folon 他 11名 GALERIE MARQUET , PARIS

⑨ Aujourd’hui  1979−1980

Tentative de description e d’un detètes à Paris, Jacques prevert 1979

Graffiti(suite), Jacques Prévert, 1980

 ⑩ AUJOURD’HUI L’ECOLOGIE  今日のエコロジー 1981

「環境世代」政党支援委員会ポスター , Paris

⑪ Mardi, OVER THE RAINBOW    1980-81

⑫ L’HOMME QUI PLANTAIT DES ARBRES  「木を植えた男」挿絵 No.2  1982

⑬ L’HOMME QUI PLANTAIT DES ARBRES 「 木を植えた男」挿絵 No.3  1982

⑭ L’abre qui pense   考える木 1982

⑮ Chansons – Mémoire de nos années  挿絵  1985  Editions Trinckvel

⑯ A propos du ciel et de la terre  1989 – 90

「天地創造について」版画集

  図書・資料

■ VUE IMPRENABLE     Giorgio Soavi   Essai sur le mondo de Folon  1974

284 x 345 x 19 mm p.83  Hard cover

ISBN 285108.015.6    ALICE EDITIONS 1974

■ FOLON      Ala Napoleonica Museo Correr Venezia   Novenbre 1985 – Gemaio 1986

   © Jean-Michel Folon e Biti Edizion     247 x 280 x 12mm    p.70

■ FOLON 展 1985   東京・大阪   カタログ 毎日新聞社

222 x 270  17 mm    p.179

 ■ FOLON 展 1994 -1995  カタログ  静岡・渋谷・京都

228 x 295 x 13 mm    p.178

静岡新聞社メデイアシティ/ 渋谷 Bunkamura  ザ・ミュージアム / 京都新聞社 高島屋京都店グランドホール

■Conversazione      Jean Michel Folon & Milton Glaser   1983

a Paolina e Shirley    ALICE EDITIONS -BITI EDIZIONI   Milano

 235 x 260 x 13 mm 折り本

・デザインa bi-monthly review of Design  1 no.2,1978

・Communication Art/1981

※ 番号は編集用、画像掲載図書の細目は略します。

ⓒ Kurayuki Abe, 2004

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木の総合学研究 2024     「Folon 作画 木の図象・構図について」「地界根系から地上枝張り_酸性をアルカリ性に変える樹性の働き_抽象グラフィクス」「色あせたAUJOURD’HUI L’ECOLOGIE  今日のエコロジー 1981 その後」

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