路上の「タルチュム」李朝木彫民族仮面売り1970
伝統民族芸能の仮面舞 面打師が路上で直売り、実演・客寄せはまだ思いつかないころ
仮面文化のルーツ
並べている面の意匠はおどけた表情のものなど八つ。材質は、朝鮮赤松、鼻と耳は東南アジアから輸入されていたアガチス材で柔らかで彫りやすい。鼻・耳をソフトな南洋材にしたので軽快な感じがします。素材が変わると雰囲気も少しモダーンに変わりますね。木地素彫りで顔料着彩、3−4日の手仕事。価格は@ 3,000- ウオンほどでした。尋ねると面打ちの注文仕事がなく、ソウルへでて室内装飾として売るつもりで制作、人通りの多い路上に並べていました。
韓国は美容整形が日常的で盛んですが、人相・骨相を読み、綺麗に整形する文化がこの民族芸能仮面とも通底していると感じることがあります。古代の伎楽面は、日本へ伝来し現在でも古式舞踊に伝承されていますが、ルーツは半島渡来。 日本の能面とは異次元の世界です
韓国紙幣+1 wonアルミ貨 1970
私の初任給10万ウオン 当時のインフレ抑制政策で500 ウオン札が最高額。給料袋は、1糎の札束で、ウオンは海外持ち出し禁止。持ち込みドル出国時残金申告制、両替不能でしたのでサラリーを使い切るしかありません。戦争後経済復興期は、闇ドル市場の世界でした。2年間、残ったお金はこれだけ。
作り手と商い 作家とサッカク
私が作ったコトにして売るガイチュウ工芸作家の出現
デザイン図面をだし、外注先を訪れ「私が造ったことにしてしてもらいたい」と言われて、造らされる方は黙ってはいないのです。演技性ぺーソナリティ障害は、後から気がついても名前はすでにマスコミに乗り、注意喚起は難しく、世渡りジョウズとか商売がうまいという始末。仕入れ、ブローカー的クラフトマンが出回るようになりました。人に作らせて実作を装い、モデルを模倣すると「サッカク」に陥ります。
独創は、アッレンジ・パクリ・コピーからは生まれません。指摘する人がいないと、似たモノ紛い物がはこびります。
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