クラフトフェアまつもと 30年、収益ドーナツ現象とプロのたしなみ・たしなめ・労い
1985年、クラフトフェアまつもとの始まりは工芸制作家十数人の作品展示スペース・相互交流が目的でした。出展参加者増加、作品展示販売が強まると、営利収益の外周部と運営真ん中が非収益のドーナッツ現象に。
当初、参画メンバーが持ち寄り自費で開催運営。その歩みは難渋し、多くの人が集い踏み分けて道ができ、各地にクラフトイベントを伝播していきました。何とか30年続くと人が押し寄せ、物売り・収益が主流になり、本来の運営目的・基本スピリッツから離れて想定外のマーケット化が起きてきました。
作品発表ステージを売場と感違いし、寄りつき吸い絡めとる不埒な者が現れてきていることも発展途上。抱える課題の整理と提言、30周年を迎え、どう展開していくのか、誰もが注目しているところです。
*参加出展者は、収益側ドーナツ内側沿いにいっぱい並ぶのですが、スペース混雑のため省略
*第30回 クラフトフェアまつもと2014年5月24日(土)ー25日(日) 参加出展 259 食品類41
会場」:松本市あがたの森公園 http://matsumoto-crafts.com/
*運営費用
・参加申込み料 2,000- + 審査 出展料 個人13,000-, 共同 26,000-,団体 26,000-
+ 広告掲載料
・NPOクラフト推進協会 正会員 無給 年会費 3,000-(議決権あり)
・賛助会員 年会費 2,000- (議決権無し カンパ)
・クラフトファンクラブ:年会費2,000- 案内・ 冊子「掌」送付
・クラフト推進協会常駐専従スタッフ:時間給、交通費込み。
・メンバーボランティア:年間謝礼3 – 4 万円 + 交通費
・期間アルバイト若干名
・手伝いボランティア:無給+交通費
収益ドーナッツ現象:ビジネス・経済効果が肥大し、運営サイドが無償・無給・無料では立ち行かないステージに
1985年クラフトフェアまつもと スタート、 当初のプランニングで想像出来なかったこと
① 参加出展者・来訪ゲスト、ツーリストがふえ、会場だけでなく市内が混雑するほどに
② 作品展示、交流や実演が目的だったが、市場的な物販する人が主流になってしまった。発表のチャンスがない若い尖った才能に会い、先達は支援しつつクラフト工房手法や材料・情報を共有できる共創的な塲として活動していました。屋外展示直売所ではないのです。
③ エントリーして審査を通り参加出展することがクラフトマンとして経歴になり、認知・格付けされる雰囲気。
④ クラフトマンが格好いいとかステータス的なイメージがまつわりついてきた。
⑤ 似たもの展示品が多くなり、独創的な仕事が減り、クオリティが低い安直な作品が目立つようになった。
⑥ デザイン、アート的なものを志向してきたので偏重あきらか。職人の現場手仕事を取り込んでいない。
⑦ 他府県・遠隔地からの参加・訪問が多くなり地元比率がさがる。
⑧ 専門校・造形デザイン系大学からバス見学があり、教育分野からも注目されています。
⑨ 作り手ではないスタッフボランティアの若者が参画して運営され、ボランティア参加で社会体験が出来る格好の機会になっています。
⑩ 地域のみならず全国スケールで社会的に有益な影響を与え、経済波及効果が極めて大きくなった。
⑪ 「クラフトフェアーイニシアティブ」を活かし次世代オペレーションへ。さらに進展するポテンシャルが高まってきているが具体的な目標・プロジェクト構想はみえてこない。
⑫ あざとい偽装や歪曲、経歴ネームバリュー利用、ガイチュウ作家下請け加工実態の把握が必要。
⑬ 商店・タクシー運転手、宿泊施設から年に一度ではなく数回・継続開催して欲しいという要望が高まる。波及経済効果は非常に大きくなりました。
⑭ マーケティング・広告エージェントによる実体が見えない宿り木ビジネスが派生 等、いろいろなクラフトフェア現象が起きてきました。町中ですれ違う多くの人びとが、直ぐにクラフトフェアにこられたとわかる装いスタイルですので、これはたいしたものです。
おかしな・変な・有るとよい・助かる・望ましい事・これから
・エントリー審査書類では、作品を写真演出しているが、選考審査作品と違う当日販売品がずらり並ぶ(撮影記録で確認、手間がかかるが実物審査が必要では。)
・参加展示申し込み者がブース不在 (当日の本人写真確認)
・出展参加選考方法・評価の手直し、最適化 (デザイン・アート偏重から職人手仕事の再評価へ)
・レベルの低い売れ筋品が跋扈 類似品が目立ち、スプーン化現象。御粗末作品も散見します。
・出展作業が楽で手離れの良い、売れ筋・小振りの作品がめだち、スケールダウンし大物が消える。創作が原則、どこかでみたようなものは出してはいけない。
・制作道具・工具専門職参加が最近少ない。
・フェアー会場で売れてしまうと他の人が観賞することは出来ない。(期間中の原則展示、観覧後に販売引き取りならば販売偏重、野外売り場的な雰囲気が変わる。木工家具の人は売約にし、終了時に配送している。会場で買った椅子をかついで行くシーンはいいものですが。)
・早朝開始時間でめぼしいものが消えるので、取材・全作品撮影記録も難しい。(参加展示数過剰、時間との戦い)
・ 一部のスタッフの利益誘導・詐報 事実と違うマスコミ情報流布、偏ったイメージが拡がる。(フェア参画、手伝い経験者の関わり、離れた事由や活動の見えない部分を記録)出展参加者に印象や意見を伺うと、利不尽なことが、いろいろまかり通っています。運営責任者は自分の小間で忙しく、会場で遠来の人々に挨拶回り、労いはしないし、クレームがないから気がつかない。
・屋外当日展示販売から期間継続展示へ(専用展示施設・ワークスペースの実現、優秀作品を後で展覧出来る専用スペースがあると通年活動・収蔵につながる。作家の個展も定期的に開催できる。展示施設ができればゲストのリピート・滞在が長くなり、講座などもひらける。)
・制作実演・プレゼンする人が少ない(本来は、作品展示発表して才能を開花する塲です。)
・レセプション、会場案内・解説プロがいると接遇・応対が充実できます。
・スタッフの名札に専門職能と経歴年マークをつけると来訪者がわかりやすい(通訳・役務など)
・出展参加者同士の交流が限られ、販売に専念する人が増加。作品展示のスペース、個展会場の集まりが物販的な構成に変質し、制作者は客対応におわれ、離れられず他の出展者と交流しない。本来の目的を見失う。展示品や現金がもちさらわれる恐れがある。
・利便の高い展示設営場所が一部の常連で占められ、場所取りが起きて不公平であるという意見を聞きます。販売目的からロケーションのよい有利なスペースを先取り固定化するようになりました。
・初日は鑑賞日で売らなければ時間に余裕ができる。参加者の夕夜間の展示解説・トーク・同じ分野のワークショップやセッションなども実現可能
・商店街やタクシー運転手の声「一年一度ではなく毎月、春秋やってもらいたい」→(専従スタッフ増員・運営資金チャージが必要)
・市内関係業態・個別ショップとの相互連携が未着手(クラフツコネクション、コラボ・プロモーション活動が望まれている)
・アート、デザイン系分野が強く反映されてきた。(伝統工芸分野ベテラン、若手手仕事職人の表参画を促す。)また、野外販売・オープンエアーマーケット的な傾向を帯びて来ているので本来の軌道へ修正が必要ですね。現場を観ないで「屋外展示直売処」と悪口を公言する御仁もでてきました。
作品発表ステージを売場と感違い、寄りつき吸い絡めとる不埒なモノも現れてきたきた。
お金の臭いがすると寄り付くモノ
始めは 商人 的屋 ヤクザ 警察 消防 税務暑 教授 広告代理店
お次は想像できますか? 会場で事件やハプニングが起きないうちに対処している関係者もいるのです。因みに、お金の臭いがしない時分は全く寄り付きませんでした。公園で営業販促活動するのは反則、儲けようと手伝いカモフラ寄ってくるブラックヘッドミツバチさんは公園管理規則に抵触。密蜜屋は巧妙に薄汚し、ヒマラヤ松の枝で烏さん達もリザトク観ているのです。
展示・交流から伝習・研修実施、ワークショップ運営、収蔵保存・資料記録、アーカイブス構築など、これからのプロジェクトの目標やテーマ設定してキックオフするタイミングがきました。実現にむすびつくご意見・方策を伺いたいと思います。
既に対処し、当事者は気づいていても口にしにくい内容もありますが、次回へ続きます。
次のステージやプロセスを「来楽富途オペレーション」として地場を盛り上げるガイドポストを創り、近未来からの要件をキャッチしつつ、実現可能なコンテンツをイメージアップしてみました。
・出展作品の当日の全記録作成 画像・映像記録 本人顔確認
・優秀作品収集・収蔵、個人プロファイル作成、作り手紹介
・クラフトフェア当日見所のWeb紹介
・クラフトマンプロフィール、工房制作現場取材・記録、工房紹介
・評価顕彰 授賞・褒賞・ベスト作品セレクション、 CFM大賞・活動貢献感謝状
・協力スタッフの経歴認定 (公共文化への貢献を個人実績と認める魁け)
・クラフトアドバイザー(メンター、クラフトコンソルジェなど) 解説案内ガイド役の活躍・貢献
・プレスインフォメーション作成配布
・ゲストレセプション(ゲストルーム・ゲストハウスがあれば最高です)
・クラフトマン育成・研修、支援プログラム
・常設展示スペース・ワークショップ 、クラフトハウス・ミュウジアム構想先行準備
・クラフト図書ライブラリー 資料保管・活用
・「クラフトハウスミュージアム(仮称) 」イメージ・設立構想
・地元業態との相互連携、Crafts Connection・工芸による街づくり水先案内
・海外クラフツ関係者との国際交流
以上、時間と先立つものがたっぷり必要ですが、有益・有効活用を考えると実現出来そうな感じがしてきて、面白くなる楽しい事が続々登場・実現しそうです。
*海外からの期待感想意見:
「トロントにも大掛かりなお祭り、例えば「カリバナ」とかあり、市全体を盛り上げるため多くの人が準備にかかわっています。名古屋・大阪・京都からもアクセスでき東京からも近い。美しい自然、いろいろの特典を利用して、2日間で終わらない施設を作ろうと考えるのはごく自然です。」20141025 k Canada
次のステージやプロセスを「来楽富途オペレーション」として地場を盛り上げるガイドポストを創り、近未来からの要件をキャッチしつつ、実現可能なコンテンツをイメージアップしてみました。
・出展作品の当日の全記録作成 画像・映像記録 本人顔確認
・優秀作品収集・収蔵、個人プロファイル作成、作り手紹介
・クラフトフェア当日見所のWeb紹介
・クラフトマンプロフィール、工房制作現場取材・記録、工房紹介
・評価顕彰 授賞・褒賞・ベスト作品セレクション、 CFM大賞・活動貢献感謝状
・協力スタッフの経歴認定 (公共文化への貢献を個人実績と認める魁け)
・クラフトアドバイザー(メンター、クラフトコンソルジェなど) 解説案内ガイド役の活躍・貢献
・プレスインフォメーション作成配布
・ゲストレセプション(ゲストルーム・ゲストハウスがあれば最高です)
・クラフトマン育成・研修、支援プログラム
・常設展示スペース・ワークショップ 、クラフトハウス・ミュウジアム構想先行準備
・クラフト図書ライブラリー 資料保管・活用
・近隣の中高等学校や専門校、大学との連携、教科の支援指導がクロスオーバーする時代へ向かうので、専問職能を紹介し繋げるオペレーションプログラムを立ち上げたい。
・「クラフトハウスミュージアム(仮称) 」イメージ・設立構想
・地元業態との相互連携、Crafts Connection・工芸による街づくり水先案内
・海外国際交流のアクション
以上、時間と先立つものがたっぷり必要ですが、有益・有効活用を考えると実現出来そうな感じがしてきて、面白くなる楽しい事が続々登場・実現しそうです。
*海外からの期待感想意見:
「トロントにも大掛かりなお祭り、例えば「カリバナ」とかあり、市全体を盛り上げるため多くの人が準備にかかわっています。名古屋・大阪・京都からもアクセスでき東京からも近い。美しい自然、いろいろの特典を利用して、2日間で終わらない施設を作ろうと考えるのはごく自然です。」20141025 k Canada
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