「木」と遊び | 「木と玩具」 | 木工
木人の「休み」木に寄り添う木彫感字小品 Holzspäne DREGENO , Seiffen
阿部蔵之|木とジョイントの専門家
良い正月休みを! 十分な休息を!
樹木冬芽は、休眠して元気な春に備えます。
年輪は冬目で強い幹になり、活動期を待ち
成長は夏に向かいます。
木に寄り添い離れず、静かな木の時間が続き
集まる生き物が深呼吸できますように..
Rest Resort Refresh Refine Resource Recycle Rethink Remark Review—
樹下で何かが起こる村はずれ
キコルABE
Holzspäne 木削り細工 1978
DREGENO , Seiffen DDR
輸入:ULLMAN W,Germany
1978年5月5日 西独 Stuttgartにて
1978年 Stuttgart中央駅近くに木のおもちゃ専門店があり、木の手作り玩具の多くは東ドイツから取り寄せ。素朴な意匠で値段も安く、目をひきます。
この「休」イメージ小作品が「木と人の関わり」の研究スタートにピッタリでしたので購入、産地作者「エアッゲビルデ」とメモ。
「木下で花をもつ少年と少女」表情細やかな鑿削り。少年は投げやりに足を伸ばし、少女は、大きな別花を愛でる。木靴を履き、少年が手にした花束は小さく、少女の花は大輪。表情は意味深なモダンデザインの波をかぶる前の木彫作品。
DEREGENO社のマークは、リファイン前のゴム印です。パッケージも節約型。
起き上がりこぼし 1978 , Seiffen DDR
63 x 112 mmH 242g Ahornメープル材轆轤細工 内部に錘入り
赤ん坊は動きをおもしろがりますが、メモ用ウエイトからコーヒードリッププレスに替わり36年活躍中。傾いても起き上がる、揺れても直ぐに静まる優れものですが、実用のクラフトがまだ未登場ですから、新しい用途を考案創作いたしませう。
体型から「オキアガリマン」より「おばさま」のほうがピッタシです。
ベルリンの壁崩壊後は、素朴な伝統の意匠から新しいデザインスタイルへ大きく変わりましたが、木製玩具の産地エルツ地方(Erzgebrige)メーカ−販売ビジネスはモダーンデザインへ脱皮して続いています。こどもに木のおもちゃを与える親は多く、根強い需要に支えられて伝統木工おもちゃ産業の発展は、デザイン開発にありました。ゲルマン民族の子育て「木育」は遙かローマ時代から。
ⓒ 2015 Kurayuki, ABE
複製・変形・模造・転載作り変え・画像転用・ロボット、Ai無用、業務利用を禁じます。
木の総合学研究 2015 「木と遊び」「木と人形細工」「木のイメージ感字・図形」
▼ お気軽に一言コメントをどうぞ
次の記事:木工用ドリル ケガキ改造刃加工 ハンドツールコネクション-6 →
← 江戸臼杵作り・堅木木工四代 150年の手仕事 | 白樫・欅の庶民生活文化財一式 | 台東区浅草橋鳥越