「木」の道具・工具 | ハンドツールコネクション | 木工
木工用ドリル ケガキ改造刃加工 ハンドツールコネクション-6
阿部蔵之|木とジョイントの専門家
ハイス鋼ツイストドリル量産高級品を改造し、更に切削精度・耐久性をアップ。東敦史(元松本民藝家具職人)が特注していた椅子職用を一式再現
木工用三ツ目・羽根キリとも呼ばれるケガキ刃付きドリルの詳細スペックです。
ドリル先端の羽根切り刃・ケガキは、両刃だと切削負荷が大きく、内側に熱を持ち金属組織が動きます。きれいな穿孔精度に問題がでるので片刃にしてヤニ留りをカットする「ALPS刃研」型の 2タイプ、貫通穴あけと非貫通(留め枘用)に使い別けます。
切り刃研磨角度は、木の材質・ドリル径によりわずかな差がありますが、切れ味・切削肌がきれいな耐久性に優れる最高のドリル刃になります。ウインザーチェアーをはじめ無垢材の椅子脚・スポークの穿孔、家具金物取り付けなどに活用。0.1 −0.3までの幅で丸枘材直径の動きをみて選択、ドリル刃長が十分あるので多用途に使えます。
□仕様:HSS ハイス鋼 9.0mm φ – 30.2mm φ 20 サイズ ( KOBELCO Taper Shank Twist Drills を改造.、シャンクは50 x 13mmφに切削)
・30.2 ・30.0・24.3・24.2・24.1・24.0・21.2 ・21.0・18.2・18.0・15.5・15.2・15.0・12.2・12.0・11.0・10.7・10.5・10.0・9.0 (9 mmφ -12.2mm までは、シャンク10mmφ)
堅木用ツイストドリル・両ケガキ刃 (非貫通型) NACHI NOSS DRILL HSS 14.0mm φを改造(楓林舎型)
両刃ケガキ刃と片ケガキ刃/ヤニ溜まりカット 24.0mm φ 、シャンク13 mm φ
両刃の場合、切削負荷が大きくなりケガキ刃の内側に熱をもつ。松本周辺には、楽器メーカーなどの木工産業があり、シェイパ−、ルタービットなど切削刃物のニーズ・ノウハウが蓄積している。加工研磨:ALPS 刃研
椅子の丸枘は八分24mmとされドリル径のサイズ・種類も多く揃えています。
シャンク10 mm / 13mm φ x 50mm L
ケガキ切刃加工代 (Alps 刃研 20031220)
10.0mm @ 3,850-
12.0mm @ 4,630-
24.omm @ 12,100-
高価なドリルですが仕上げが違う性能。椅子制作ならば二世代は使えます。順次譲渡。
□木工用ドリル 量産品 Leitz Germany
5mm 6mm 7mm 8mm 9mm 12mm 16mm
だぼ穴接合、家具金物取り付けに使用、汎用品。
掬い角が寝ており両ケガキ刃は使用前に要研磨、切れ味・安定精度は期待出来ない。
6mm以下の汎用ドリルサイズ
ケガキ刃研磨が難しい小さいドリルは、センターガイド下穴を打てば鉄工用セットもので十分つかえますが、精密穴はルータビットで穿孔。
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木の総合学研究 2015 – 2019 「木工工具・刃物」「椅子製作ツール・ドリル」
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