クラフトフェア | デザイン | 工芸 | 木と人間の関わり | 環境
クラフトフェアの社会的信頼 CSR Crafts Social Reliability を嗅ぎとる未来展望力
阿部蔵之|木とジョイントの専門家
クラフトフェア プレゼンテーションパネル 試作提案 2011
CFRAFTS FAIR MATSUMOTO The Largest Open Air Exhibition in Japan, in coming together of handwork craftsmen
Crafts Fair Initiative by Peace Hand 2010
軍縮と平和 クラフトフェアは、平和な時間・市民生活の安定を象徴
2011年7月、「第23回国連軍縮会議 in 松本」が松本市で開催されました。開催地協力の松本市役所は、市民グ活動ループに展示参加を募集。 平和と市民の役割として、クラフト推進協会へも展示参加依頼通知がありました。
クラフトフェアは、本質的に安全で平和であることを意味します。私は、プレゼンテーションパネルを制作し、提案してみましたが不採用。政治的なムーブメントと見なさない判断でしょう。参加24ヶ国、国連機関と報道関係者にPR する絶好の機会でしたが、人任せでは通じません。
戦争や破壊活動を起こす武器・軍備とは、かけ離れているクラフトですが、平和で安定した社会にこそ存在できるものです。CFM30年の継続開催は、単なる作品の展示販売ではなく、人の結びつき・技能の伝習から、作り手と使い手の直接交流、クラフツマンシップまでもつなげていく場となりました。軍縮の先に実現するものは、日常生活を潤す落ち着いたものつくり、人々の親しげな時間だと想います。
明日からの暮らしを心地良く、身近で未来のためにできることがここにあります。
リアルな平和とは、こういう市民生活シーンそのもの。抑止力は、兵器・爆弾だけでは有りません。造り手と出会い、購入作品を使う時には作者と面識ができたことを思い出し、クラフトフェアが開催されること自体が平和な時代なのです。
制作グラフィックデザイン
ヘッドタイトルに当日会場シーンを組み合わせ、窓空き部にメッセージや協賛・支援を告示することにより、広告やパブリックメディアにも使えるように配慮した構成です。写真の入れ替えや展示スペース、体裁により縦型にも直ぐに変換できるレイアウト。クラフトフェアの魁け・先達として、これからCSRへの積極的な取り組みが必要になります。
毎年、参加来訪者が多いので、混雑しない時間での撮影カットをカテゴリー選別。まずは、会場作品への誘いです。
新しい評価軸と発展の可能性
近年、CSR Corporate Social Responsibility 「企業の社会的責任」が、新しいブランディングに結びつくとされ、環境性能や品質、資源重視だけでなく、社会貢献までを取り組むマネージメントや企業活動が重要視されてきました。クラフトフェアまつもとには、地域文化を育む大きな役割があり、善良な強い運営支援があるべきと思料します。
営利目的や行政先導ではなく、作り手達が自前で、自ら作品発表と交流を願って集い、社会に有益なものを生みだしてきたクラフトフェア運営ですが、新たに「社会的信頼 Crafts Social Reliability」という好感度の高い性格、確かな評価軸を見出します。いままで、寄り添い協力し関わってきた人々の尽力は、たぶん、この社会的信頼性を嗅ぎとり、同時に利益にも繫がる期待があったからと推察しています。
「県の森公園」のクラフツステージ参加を楽しみ、作り手との出会い、活躍できる可能性がみえてくる共創の場がここにあります。それにしても、2日間の開催ではあまりにも短く、常設専有スペースがあればと。
クラフトフェアまつもと31年目を迎え、課題は山ほどアルプス。クラフト集積地・工芸による街づくり、高等専門教科課程、クラフトライブラリー、クラフトハウスミュージアム構想など、これからの望ましい姿を引き寄せ、グット近づきたいと思います。的確なドリームプランは、やがて現実味を帯びてきますから。
* 「クラフトフェア」は、1985年 松本からスタートして全国各地へ広がりました。このサイトでは、他の後発類似イベントについては言及しておりません。
All Rights Reserved. No Business Uses.
複製・変形・模造・転載作り変え・画像転用・ロボット、Ai無用、業務利用を禁じます。
木の総合学 2015 – 2019 「クラフトフェアプレゼンテーション」「Crafts Social Reliability クラフトの社会的信頼」
▼ お気軽に一言コメントをどうぞ
次の記事:クラフト品目、作品カテゴリーとクラフトベストブック →
← スター・タレント有名樹 樹木イメージ広告デザイン研究 – 続々 1998 – 2012